お問い合わせ 0120-359-555

貨物の行政処分の基準が厳しくなりそうです(案の段階)

この記事を読むのに必要な時間は約 3 分です。

一般貸切旅客

貨物自動車運送事業を中心として、行政処分の基準変更(厳しい方向に)が検討されています。

酒酔い・酒気帯び運転に関連する処分の強化(貨物、旅客)

酒酔い運転や酒気帯び運転が発覚した場合に、以下の義務に違反すると、追加で処分が実施されます。

●指導監督義務違反

飲酒が体に与える影響、法令等の規制などについての指導監督が実施されていない場合には、以下の処分が追加されます。

✅初めての違反 100日車
✅2回目以降 200日車
(新しく設定されます)

●点呼をしていなかった場合

酒酔い運転や酒気帯び運行が行われた場合に、点呼が未実施だった場合

✅初めての違反 100日車
✅2回目以降 200日車
(新しく設定されます)

改善基準告示の違反(貨物のみ強化)

改善基準告示の決まりを守らなかったことが判明した場合の罰則が厳しくなります。

この措置は貨物にのみ課される予定です。

●勤務時間等告示の遵守違反

現在 改正案
未遵守5件以下
初違反 警告
再違反 10日車
変更なし
未遵守6件以上15件以下
初違反 10日車
再違反 20日車
未遵守6件以上15件以下
初違反 1件について2日車
再違反 1件について4日車
未遵守16件以上
初違反 20日車
再違反 40日車
未遵守16件以上
初違反 1件について2日車
再違反 1件について4日車

点呼の未実施

点呼が実施されていない場合の行政処分についても見直される予定です。

●点呼の未実施(処分量定の引き上げ検討)

現在 改正案
未遵守19件以下
初違反 警告
再違反 10日車
変更なし
未遵守20件以上49件以下
初違反 10日車
再違反 20日車
未遵守20件以上49件以下
初違反 1件について1日車
再違反 1件について2日車
未遵守50件以上
初違反 20日車
再違反 40日車
未遵守50件以上
初違反 1件について1日車
再違反 1件について2日車

監査後に廃業するパターンの防止策もこれから検討

監査を受けた後、処分が決まった段階で廃業し、またゾンビのように生き返るというパターンを防止するための検討も始まっているようです。

具体的な施策は検討中のようですが、これらについても厳しい措置の検討を切に希望します。

今回の改正案が決定されると、8月に通達発出、来年1月からの実施となる予定です。