法定労働時間とは?
法定というくらいですから、法律で決まっている労働時間の上限のことです。
- 法定労働時間
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1日の労働時間・・・・8時間以内
1週間の労働時間・・・・40時間以内
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ここからいろいろと派生くるルールがあるのですが、とりあえずこちらが基本の数字になります。
所定労働時間は独自ルール
法律で縛られたルールである、法定労働時間に対して、所定労働時間というのは、いわば自社で決定する独自ルールということになります。
- 例えば・・・
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★大丈夫な例
A社・・・所定労働時間 1日7時間
★ダメな例
B社・・・所定労働時間 1日6時間 週45時間
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B社さんのルールは、週の労働時間のところが法定よりも長いので、アウト!です。
残業は所定労働時間、法定労働時間 どちらを基準にする?
C社さんは、朝9時から夕方5時までが所定労働時間の会社さんです。
昼休みは、12時から1時まで。
- 残業はいつから?
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★C社総務部の山田さんは夜7時まで働きました・・・
C社の所定の労働時間は、午前9時から午後5時までの8時間から昼休みの1時間を差し引いた7時間です。
残業は、所定労働時間を超えて働くことを指しますので、山田さんの残業は、午後5時から7時までの2時間となります。
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残業は2時間ですが、1日の法定労働時間8時間を超えるのは、1時間なので、残業代は以下のように計算します。
残業1時間(通常時給)+残業1時間(通常時給の25パーセント増し)
所定時間外労働≠法定時間外残業なので、この点は間違えないようにしましょう。
【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】