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【旅客】【貨物】車庫での点呼に問題はないのか?

2021年09月11日19時28分

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

点呼は営業所で行うのが基本

点呼は乗務前と乗務後、そして必要があれば乗務途中でも行います。

点呼は、営業所で行うのが基本です。
なぜなら、運行管理者や整備管理者が常駐しているのは営業所だからです。
 
意味がわからない?
では、もう少し読み進めてください。

 

営業所と車庫が離れている・・・

営業所と車庫は併設(同じ場所にあるの)が理想ですが、それぞれの条件を1ヶ所で満たすいい物件が探せない場合もあります。
特に営業所は都市計画の関係もあり、基準を満たす物件を見つけるのがむずかしい。

旅客の場合、営業所と車庫は直線距離で2キロメートル以内と定められています。
しかし、貨物の場合は短いところで5キロ、東京23区内に営業所がある場合などは、20キロ!という範囲が認められています。
 
車庫が営業所から20キロ離れていると、点呼は必然的に車庫で行うことになります。
※貨物の場合はIT点呼が広く認められています。

 

旅客の点呼はできるだけ営業所でやる方がいい

今回、ある事業者さんからご相談がありました。
営業所からおおむね2キロメートル離れた車庫で点呼をしたいのだが、どんな手続き、注意点があるか調べて欲しい、とのことです。

ある地方運輸局の整備部門に問い合わせをしました。
 
①どんな手続きが必要?
運輸局としては、特に手続きはありません。
運行管理体制図を提出するような機会(認可申請)などがあったときに、車庫で点呼している旨を記載することになります。
 
②注意点は?
本当にちゃんと点呼できるのであれば、特に特別な注意はないそうです。

 

巡回指導や監査は厳しくなる

さて、ここからが一番大切です。
車庫での点呼は、しっかりと実施しないと痛い目にあう可能性があります。

車庫で点呼を行う、ということは、運行管理者や整備管理者が車庫に出向くということです。
つまり、その間営業所に管理者が不在になる「可能性」の問題があります。
また、本当に点呼をやっているのかどうかのチェックも厳しくなるでしょう。
 
出庫については、朝の1時間くらいの間に点呼が集中するのであれば、比較的実行可能性は高そうです。
でも、帰庫はどうでしょう?
そんなに皆さん同じ時間に帰庫しませんね。
 
本当にちゃんと点呼するのであれば、営業所の管理者不在の問題が悩ましい。
一方で、カラ点呼(つまり不正)をすると、点呼簿などから嘘がばれる可能性が高い。

※私が業務チェックをさせてもらうときも、車庫点呼の事業者さんのときは、点呼のチェック内容が厳しくなります。
 
つまり、いろいろな意味から、旅客事業者は営業所での点呼の方が有利だと言えます。

 

たった2キロなら営業所で点呼しましょう(IT点呼の検討も)

車庫での点呼は、実務上の面倒が多いので、出来れば営業所で点呼をするようにしましょう。
それでもやっぱり車庫で点呼をやりたい、と思われるのであれば、IT点呼の導入を考えてみてもいいかもしれません。
IT点呼には少し細かい条件がありますので、よく確認してください。

☑ IT点呼を行う営業所が『輸送の安全及び旅客の利便の確保に関する取組が優良であると認められる営業所』であること。
①開設されてから3年を経過している。
②過去3年間所属する旅客自動車運送事業の用に供する事業用自動車の運転者が自らの責に帰する自動車事故報告規則第2条に規定する事故を発生させていないこと。
※要するに、国土交通省への報告が必要なレベルの事故を有責で起こしていないこと。
③過去3年間自動車その他の輸送施設の使用の停止処分、事業の停止処分又は警告を受けていないこと。
 
Click!⇒貸切バスでIT点呼が可能になりました。

 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】

 

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