公立小中学校の送迎バスは、入札によってバス事業者が決められます。
その際、最低入札価格が決められていることがあり、(ぴったりはまる)単価設定にお困りの事業者さんも少なくありません。
今回は、そんな事業者さん向けに作成した、入札金額ぴったり計算シートのお話です。
学校の送迎バスはどんどん増える
近年の少子化の影響で、小中学校の統廃合が続いています。
学校が統廃合されるということは、当然、学区も広くなるわけで・・・
- 公立でも送迎バスが当たり前?
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学区が広くなれば、子供の足で通うのが難しい地域も出てきます。
そこで、活躍するのが、貸切や特定の許可を受けた送迎バスです。
発注者は自治体
地域の小中学校で利用される送迎バスの発注者は、その地域の行政庁になります。
自治体が発注者になるということは、業者を選定する手段としては、入札が利用されることになります。
- 最低入札価格が決まったくじ引き制?
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最低入札価格が決まっていると、ほとんどのバス会社や旅行会社は、最低入札価格で入れ札をしてくることになります。
結果、最終的に、業者を決めるのは、くじだったりします。
入札価格ぴったりが難しい
ここからは、実際にバス事業をやっている方しかわからない話かもしれません。
例えば、小型バス1台、中型バス1台の送迎バスの入札があったとします。
このとき、最低入札価格に単価を合わせようとすると、4つの変数の組み合わせを揃える必要があります。
- 4つの変数?
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距離と時間は入札の条件に沿って、適切に申告する必要があります。
この数字は小数点以下2位以上を使うことができません。
(距離 23.456キロとか・・・どうやって測ったんだよって感じ)
そこで、入札金額を最低入札価格ぴったりに合わせるためには、距離制運賃と時間制運賃を小型、中型それぞれにバランスよく決定して、なおかつ合計が最低入札価格ぴったりにする必要があります。
もしも、小型・中型・大型全部だとすると、6つの変数のバランスが必要になります。
完全に自動化しました
見積もりに必要な、それぞれの車種の距離数合計、時間数合計を入れ、ターゲットとなる(目指したい)運賃を入れると、すべての単価が一瞬で計算されます。
- フルサポートメンバー専用Excelシート
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★入札金額ぴったり計算シート
①距離、時間を入れてもらうと、入札金額ぴったりの単価が自動で計算されます。
②調整単価以外は、すべて小数点第2位まで、調整単価も小数点以下3位に収まるようにプログラムされています。
③小型のみ、中型のみ、大型のみ、小型と中型、小型と大型、中型と大型、小型・中型・大型全部を含む場合など、すべてのバリエーションで計算ができます。
小型が含まれるものは、小型の時間運賃で、中型と大型のものはそれぞれの時間運賃で調整するようなプログラムです。
- ご使用前に必ず警告を外すようにしてください
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このExcelシートでは、マクロとVBAを利用しています。
そのため、一度警告を外す手順を踏まないと、利用することができません。
とても簡単な作業ですので、作業してから利用してください。
シート警告の外し方
フルサポート専用ページからダウンロードできます。
【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】