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【旅客】ドライブレコーダー教育の重要性を再認識してください

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乗務員教育について

実車映像が興味を引く

当社では、毎月DVDとVimeoによる配信で、乗務員さんの教育ビデオをご提供させていただいております。
旅客専用と貨物専用の教育を含めて、3から4のテーマに分けて作成しています。

5月のメニュー
1.旅客専用教育
旅客がシートベルトを装着することの重要性
2.貨物専用教育
偏荷重の危険性
3.共通教育
事業自動車の社会的な役割を確認しよう
4.健康教育
精神的な病について知っておきましょう
5.映像教育
ドラレコ映像2本

 

これらのメニューの中でも、視聴している乗務員さんの興味を引くのは、ドラレコ映像を利用した映像教育だそうです。
やはり、アニメーション的なものよりも、実際の映像の方が関心を引くようです。

 

自社の映像を利用して年4回の教育を

当社では、なかなか腰の重い事業者さんのやる気を引き出す(笑)ために、年に4回ドライブレコーダー映像連動教育という企画をやっています。

2022年1回目の例
まず、6月に自社のドライブレコーダー(を利用した)映像を集めてもらいます。
ただ、なんでも集めればいいというわけではなく、毎回テーマに沿った映像を集めてもらいます。
ちなみに今回は、トンネルに関連する映像です。
 
集めてもらった映像を利用して、6月ないしは7月に、社内で映像鑑賞会をやっていただきます。
こうして、トンネルへの意識が高まったところで、今度は7月にトンネルの特集ビデオを見ていただきます。
 
このような流れで、実車映像とアニメーションを組み合わせて、効果的に安全教育をしていこう、という狙いです。

 

2022年6月のドライブレコーダー連動教育の説明動画

 

社内でヒヤリハット映像を集めるのは無理がある

支局の方も、適格化センターの方も、ドライブレコーダー映像教育をしっかりやれ!とおっしゃいます。
ヒヤリハット映像を出しやすい社内環境を整えましょうともおっしゃいます。
なんだかヨーグルトのコマーシャルみたいです。。。

そりゃあ無理でしょう・・・
 
何だかどんどんヒヤリハット映像が出てくる会社
こんな会社は困りませんか?
毎回ニコニコ屈託のない笑顔で、『今月もたくさん撮れました♪』ってやられて、『はい、ご苦労さん、助かるよ!』とはならないでしょう。
 
デジタコのビックリデータを元にコソコソ映像を探す会社
いい映像は拾えるかもしれませんが、社内の空気は最悪になります。
吊るし上げになったドライバーのチクリが増えて、監査・監査で会社はよくなるかも?しれませんけどね・・・

 

何度も言います、ヒヤリもハットもしなくてOK!

社内でヒヤリハット映像を集めるのは無理があります。
でも、とってもいい方法がありますから、そっとお教えしますね。

自社のドライブレコーダー映像を効果的に集める方法
【他人の危険映像】を集めるのが一番効果的!!
 
✔自分の危険映像は墓場まで持っていきたいでしょうが、他人の危険映像ならいくらでも提出できるでしょう。
『今日も危ない運転するやつがいましたよ~』
 
✔他人のアラを探す意識を持つことで、普段なら気にもしない周囲の交通マナーに意識を向けられるようになります。
『あ!あぶねえ・・・あんな飛び出しされたらたまらんな・・・』
 
✔他人のアラを探してみることで、危険に対する新たな気づきが得られるはずです。
『そうか、あの角度は見えてねえんだな、気をつけなくっちゃ』
『ああ、このドライバー、いい運転するなあ。ちょっとかっこいいな。』

 
他人の映像で集めるべきは、何も危険映像だけではありません。
見本になるようないい運転をするドライバーの映像も提出してもらうようにすれば、これはこれで新しい発見が得られるかもしれませんね。

 
国交省さんが、『自社のヒヤリハット映像を集める』という、ある意味めちゃくちゃ高いハードルを用意してしまったために、映像教育の敷居がとても高くなってしまった印象があります。
 
皆さんは、大切なドライバーの粗探しなんかしないで、もっと気軽にドライブレコーダーの記録を教育で利用できるようにしましょう。
 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】