士業などによる(元)従業員サポートサービスが増えている
弁護士など士業事務所や、請求サポートを行う会社などによる、従業員サポートサービスが急激な勢いで増加しています。
退職の届出や、未払い残業代の請求など、(元)従業員さんたちが会社を相手に言い出しにくいことを弁護士などが代わって主張してくれるサービスです。
退職給付金ってなに?
インターネットで「退職給付金」と検索すると、失業保険や傷病手当の請求サポートをする会社や、同様のサービスを提供する士業事務所の広告などがたくさんがヒットします。
あまり聞き馴染みがないなあ・・・と思っていたら、なんのことはない
退職給付金=失業保険や再就職手当のことでした。
SNS広告などで失業保険と書くよりも、給付金とした方が「敷居が低くなる」くらいの考えで作られたネット広告用の造語のようです。
会社を辞めればお金がもらえる??
退職給付金という名前の給付金は、法律上ありません。
退職給付金というのは失業保険のことであり、会社を辞めなければ受給することはできませんし、受給している間は働くことができません。
⇒働くことができない、というより、働く場所がないことが給付の前提。
辞める気のなかったドライバーが、給付金という名の失業保険の金額につられ、退職の意思は弁護士事務所が伝えてきて、その上、未払い残業代まで請求されたのでは、運送業の社長さんたちはたまったものではありません。
傷病手当金の受給をそそのかすケースも
給付金という名の失業保険目当てに辞職するのも、未払い残業代を請求するのも、どちらも決断したドライバーさんの自己判断です。
(人道上の問題は別として)いずれも合法ですから法律上の問題はない・・・のですが。
最近の退職サポートサービスの中には、傷病手当狙いの脱法行為を「そそのかす」ところもあるようで、これには注意が必要です。
インターネットの検索サイトで「うつ病 ネット診断」と入れてみてください。
『即日診断書発行』をうたい文句にしたネット診療サイトがたくさんヒットします。
ネット診療というのは、いわゆるオンラインで精神科の医師と面談をし、診察をしてもらうことです。
その結果、医師が『この人は初期のうつ病である』と判断したら、即日でその旨の診断書が発行されます。
費用は、3,000円から5,000円程度。
気軽に医師の診療を受けることが可能になったこと自体に問題はありません。
問題なのは、医師の診察において『どのような受け答えをすればうつ病と診断されやすいか』などをアドバイスするサービスが存在することです。
うつ病の原因が会社にあると主張されたら・・・
就労中のドライバーさんが、いきなりうつ病であることを伝えてきて、『過度な残業の所為だ!』と訴えてきたらどうでしょう?
このようなケースでは、ドライバーさんが受け取るお金は、傷病手当ではなく労災になる可能性があります。
たまったものではないですね。
昔と違い、インターネットを利用すれば、ドライバーさん達もいろいろな知識を得ることができます。
日ごろから、ドライバーさん達との信頼関係を大事にして、このようなことを心配しなくてもよい職場環境を作るようにしましょう。


