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目次
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C⑧はPDCAのCが評価される
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評価基準21は監査員の確保に関すること
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評価基準22は手順書(規程)の有無
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評価基準23は内部監査の実行と報告書の作成
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内部監査は終わってからが大切
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C⑧はPDCAのCが評価される
PDCAについては、改めてご説明する必要はないでしょう。
C(チェック)とA(アクション、アジャスト)は、どのようなマネジメントシステムにおいても、PDCAの中で最も重要視される部分です。
ここまでなら、何も考えない経営者でもすることができます。
しかし、その後に続くCとAは会社を良くしていきたいと考える経営者にとって、決して避けて通れないプロセスです。
日々の運行管理や安全管理、従業員管理を1年ないしは半年に1度チェックし、できる限り速やかに改善をする。
これがマネジメントシステムを生かし、会社を良くするために、とても大切です。
評価基準21は監査員の確保に関すること
監査員には、3つの資質が必要です。
監査員を選任する際には、3つの資質を見極めた上で、研修を実施しなければなりません。
最低限、マネジメントシステムの理屈を理解でき、社内での上下関係をある程度無視してチェック(監査)のできる人材でなければなりません。
2.必要な研修を修了していること
他人の仕事をチェックするのですから、最低限、運行管理に関することと、運輸安全マネジメントに関する基礎知識は必要です。
3.内部監査規程の手順を理解していること
社内の内部監査規程の内容を理解し、安全会議議事録(兼内部監査報告書)を作成できる者でなくてはいけません。
評価基準22は手順書(規程)の有無
内部監査を実施するためには、監査の方法や手順を記した規程が必要です。
社内で必ず用意するようにしましょう。
評価基準23は内部監査の実行と報告書の作成
内部監査の際には、必ず社内で作成したチェックリストを利用しましょう。
チェックされるのは、運行管理部門だけではありません。
経営トップの経営姿勢は、必ず監査されなければなりません。
2.安全統括管理者
安全統括管理者は、安全管理のリーダーです。
当然、監査の対象です。
3.内部監査責任者
監査員が複数選任されている場合は責任者、そうでない場合は、監査員が対象です。
監査員の監査は、経営トップ、安全統括管理者、監査員以外の者が実行しなければなりません。
4.運行管理部門
車両の安全運行に最も深く関わる部門です。
細かなチェックを受けることになります。
5.整備管理部門
車検や定期点検を外部に委託していたとしても、内部の整備管理部門の仕事は大切です。
6.運行部門・総務部門
いわゆる事務方です。
書類の管理などが中心のチェックになるでしょう。
7.教育部門
日ごろから十分な教育を行っていないと、安全な運行はできません。
密度と鮮度の高い教育を行うことができているか、しっかりチェックしましょう。
8.マネジメント部門
運輸安全マネジメントを管理する部門もチェックを受けることになります。
内部監査は終わってからが大切
内部監査が終わったら、その結果をできるだけ早く経営トップに伝える必要があります。
ここで、私がお勧めしているのが、内部監査の報告を安全会議という形に変えてしまうことです。
つまり、内部監査の報告と、それに対する経営トップの改善指示を同時にやってしまうスピード改善です。
内部監査の報告と代表者による見直し(マネジメントレビュー)を同時にやるのもお勧めです。
ともかく、監査によって問題点が浮かび上がったら、間を空けずに改善に向かう。
この姿勢がとても大切です。