遠隔点呼を実施する事業者さんが増えてきました。
それに伴い、当社へのご質問も増えてきましたので、少しまとめて記事にしておきます。
出発前に通信障害の場合はどうすれば?
遠隔点呼は、インターネット回線を使った動画を利用して点呼を行うものです。
インターネット回線には、障害が発生することもあり、スムーズな映像が得られない、音声が途切れるなど、適切な点呼が行えないこともあるでしょう。
あたり前と言えば、あたり前なのですが、遠隔点呼ができなくなったら、今までどおりの点呼に戻るだけです。
---★注意点---
①遠隔点呼ができなくなったからと言って、遠隔点呼の契約をしている別の会社の方や、別の営業所の運行管理者が対面点呼をしてはいけません。
②対面で点呼できるのは、当該運転士が出庫する営業所の運行管理(補助)者だけです。
③貸切の場合は、点呼風景の録画などの記録を忘れないようにしましょう。
泊り運行の出先との通信が不良となった場合は?
こちらも同じ考え方で結構です。
通信障害になったわけですから、通常の点呼に戻るだけです。
但し、遠隔点呼を実施する別会社や別営業所の電話点呼ではいけません。
必ず、出庫した(担当している)営業所の運行管理(補助)者の電話点呼が必要です。
なぜこうなるのか?
遠隔点呼は、IT技術を利用して、リアルタイムで、さも対面にいるような形で、運転士の顔色や話し方をチェックすることができるので、別の会社や別の営業所の点呼者でも点呼ができることになっているわけです。
(動画なので)運転士の状態を知るための情報が多くあるから、それほど運転士のことをよくわかっていない人でも点呼をして良い、ということになっているわけです。
※もちろん、事前の面談など、できるだけ知る工夫は必要です。
ですから、このような場合は、運転士のことをよく知る、同じ営業所の運行管理者が点呼すべきとなっているわけです。
まあ、あまり難しく考えず、遠隔点呼ができなかったら、通常の点呼ルールに戻る、そう覚えておきましょう。