適齢診断とは?
適齢とはなかなかのネーミングだと思いますが、こと事業用自動車の世界に限れば、初老以上の年齢のことです。
適齢というのは、そもそもある物事を行うのにふさわしい年齢のことを指します。
結婚適齢期なんて言葉がその代表です。
不思議なことに、貨物と旅客では少し違いがあります。
▶貨物
65歳に達した日以後1年以内に受診。
その後は3年以内ごとに1回受診。
▶旅客(個人タクシーを除く)
65歳に達した日以後1年以内に受診。
その後75歳になるまでは、3年以内ごとに1回受診。
75歳に達した日以後1年以内に1回受診し、その後1年以内ごとに1回。
▶個人タクシーの場合
許可の更新ごと(1年・3年・5年)に受診します。
※更新申請の必要条件になっています。
ちなみに、上記の3年以内ごと、1年以内ごとという文言は、かなり危険な文言です。
どこが危険かというと・・・
以下の記事をお読みください。
適正診断は受けただけではダメ
適性診断はただの診断です。
健康診断を受けただけでは病気が治らないのと同じです。
健康診断を受けた後は、その診断結果を受けて、病気があるなら治療する必要があります。
健康診断⇒適性診断
病気⇒事故につながる危険因子
治療⇒教育
適齢診断後の特別教育とは?
適齢診断後の特別教育は、適齢診断の結果が出た日から1ヶ月以内に行うように求められています。
では、適齢診断後の特別教育では、なにをすればいいのでしょうか?
【高齢運転者の特別教育の基本的な考え】
高齢運転者が加齢に伴う身体機能の変化を自覚することにより、これらの運転者が事業用自動車の運行の安全を確保するための知識の充実並びに技能及び運転行動の改善を図ることができるようにする。(指導監督の指針より)
【特別教育のながれ】
1.受診結果について話し合う
まず、受診結果について、本人を交えて話し合いをしましょう。
大切なことは、運転者のプライドを傷つけないように話し合うことです。
本人を責めたり、非難するのが目的ではなく、運転上の欠点が、事故につながるようなことがないようにすることが、一番の目的です。
2.ドライブレコーダーの利用または添乗教育を実施する
本人が運転している車両のドライブレコーダー映像を利用したり、実際に乗務する車両に添乗するなどして、受診結果を踏まえた指導を行います。
3.座学には社外品の教材を利用してもよい
加齢に伴う身体能力の低下や病気に関する知識の習得には、座学での学習が必須です。
毎月の学習以外の教材を利用することも考えましょう。
4.本人の感想レポートを残す
特別教育を受けた後で、本人の心構えなどがどのように変化したか・・・
それをレポートという形で残すようにしましょう。
レポートという形にすることで、自分の考えがまとまりやすくなるというおまけ効果も期待できますよ。
すべて記録に残すこと!
上記の手順1~4はすべて記録として残しましょう。
3番の座学も教材の内容なども含めて記録しましょう。
本人のレポートは最も大切な記録です。
これらをセットにして、特別教育が終わった日から3年間保存するようにしましょう。


