貸切バス事業者の皆様。
運送引受書の書き方、保管などのルールは正しくされていますか?
巡回指導や監査などで文句を言われた事業者さんにお聞きすると、運送引受書に関する指摘が多くみられました。
そんなわけで、今回は、巡回・監査などの行政側とバス会社の管理者側で結構な温度差を感じる、運送引受書の注意点をまとめておきます。
※この記事は、2018年に書かれたものを2026年の法令等に合わせて書き直しをしております。
運送引受書には何を書いておけばいい?
運送引受書には、運送に係る基本となる情報がすべて書かれていなければなりません。
少し細かいですが、全体を確認しておきましょう。
☑申込者の氏名または名称及び住所並びに電話番号その他連絡先
☑運送契約を結ぶ者の氏名または名称及び住所並びに電話番号、FAX番号
☑旅客の団体の名称
☑運送を引き受ける貸切バス事業者の名称、住所及び電話番号その他連絡先
☑貸切バス事業の許可年月日・許可番号・営業区域
☑乗車申込人員
☑乗車定員別または車種別の車両数
☑配車の日時及び場所
☑運行の経路並びに主な経由地における発車及び到着の日時
☑旅行の日程
(出発時刻、終着予定時刻、宿泊または待機を要する場合はその旨その他車両の運行に関連するもの)
☑旅客が乗車する区間
☑事業用自動車について締結されている損害賠償責任保険契約又は損害賠償責任共済契約の概要
☑乗務員の休憩地点及び休憩時間(休憩がある場合のみ)
☑交替運転者を配置しない場合にはその理由
☑車掌の乗務の有無
☑乗務員の運転又は業務の交替の地点(運転又は業務の交替のある場合に限る。)
☑運行の開始及び終了の地点及び日時
☑当該運送に係る実車走行距離及びその要する時間
☑当該運送に係る総走行距離及びその要する時間
☑運賃及び料金の額並びに支払い方法
☑運賃及び料金の下限額
☑手数料や実費の額
☑特約事項がある時はその内容
かなりボリュームがあります。
特に忘れやすいものは赤字で示してあります。
会社でお使いのフォームに含まれているかチェックしてみてください。
運送引受書は営業所で保管するべきですか?
必ずしも営業所で保管する必要はありません。
各事業者さんの本社などで一括保存することも可能です。
配車先が複数の場合はどう書けばいいの?
配車先が複数の場合とは、ツアーのお客様を別々の場所にお迎えに行くケースなどが考えられます。
その配車先をすべて1枚の運行引受書に記載するのは面倒ですし、ごちゃごちゃしそうです。
運送引受書というのは、運送の細かな中身を書いたものではなくて、『これこれこういう運送を引き受けましたよ』という契約書の一種ですから、複数の配車先をそのまま表面に全部書く必要はありません。
そのままでは書ききれない場合は、別途、配車表+地図などをExcelで作成して、引受書と一緒にお渡しするのも一つの方法です。
運送引受書という名前でなくてはダメですか?
運送引受書の名前にこだわる必要はありません。
運送引受書を作成する目的は、バス会社と利用者や旅行代理店との間の契約内容をわかりやすくすること、インチキのない取引のためですから、その目的が満たされるような内容であれば、書面の名前はなじみやすいものに変えて問題ありません。
・運送契約書
・旅行申込書
・運送依頼書
いろいろ考えられると思いますが、自社に合ったものを選択すればいいと思います。
但し、運送引受書という名称に慣れている旅行代理店などからは、ちょっと抵抗される可能性もありますね。
年間契約などの場合、運送引受書に記載すべき事項が、基本契約書や料金表、運行ダイヤ関連など、複数の書類で簡単に理解できるようにすればOKな場合があります。
詳しくは支局の担当者に確認する必要がありますが、知識として覚えておいてください。
『年間契約について詳しく』
手数料は運送引受書に書くのですか?
手数料と実費の金額は、運送引受書に必ず書かなければなりません。
旅行会社などへの手数料を、月や年の単位で決めている場合には、この欄のチェックボックスにチェックを入れます。
間違えないで欲しいのは、月ごとや年ごとに手数料をまとめて払っているという意味ではないということです。
『運行の回数に関わりなく、月に5万円の手数料を支払う』
『20××年は12パーセントの手数料を支払う』
一つ一つの運送で都度つど手数料について話し合うのではなく、上のような決めごとがあった場合には、それぞれ月払、年払の契約がある、と考えるのです。
月払・年払の契約があるときは、個々の運送引受書の手数料欄には、『0』を記載し、裏の備考欄に、具体的な手数料に関する約束を書くようにします。
手数料に関する契約書がある場合には、裏の備考欄への書き込みに変えて、契約書をすぐ閲覧できる状態で一緒に保管しておくこともできます。
⇒手数料の欄に『0』を記載するのは、単なる記入漏れでないことを示すためのものです。
⇒そのため、まったく手数料を支払わないときも、『0』と入れることが推奨されています。
運送引受書は必ず紙で手渡す必要があるのですか?
いいえ、必ずしも紙である必要はありません。
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