事業者間を跨いだ形での遠隔点呼と、始業前自動点呼がいよいよパブリックコメントの段階に入りました。
おおむね令和7年5月中に告示改正となる予定です。
事業者間遠隔点呼とは?
現在、同一事業者や親子関係にある会社同士については、遠隔点呼に対応した機器での点呼が認められてきました。
しかし、この告示改正が行われると、資本のまったく異なる会社同士でも、契約によって遠隔点呼をすることが可能になります。
✅事業の種類は同じでなければならない
トラックを運行する会社が、遠隔による点呼を委託できるのは、同じ貨物自動車運送事業者のみです。
オペレーターさんがたくさんいるという理由で、いきなり通販会社と契約してはいけません。
トラックを運行する会社が、遠隔による点呼を委託できるのは、同じ貨物自動車運送事業者のみです。
オペレーターさんがたくさんいるという理由で、いきなり通販会社と契約してはいけません。
✅ルール通りの契約が必要
点呼という大切な業務を委託するわけですから、ある意味厳格な契約が必要になります。
近々にテンプレートをチェックしてご提供するようにします。
始業前自動点呼とは?
あまりお勧めはしませんが、始業前自動点呼も可能になります。
私は自動点呼には反対の立場ですが、それは始業前を100%自動点呼にする場合のことです。
例えば、夜中から早朝の0時~7時くらいに出庫するドライバーさんに対しては自動点呼で管理し、事務員さんなどが常駐できる時間帯に出庫するドライバーさんに対しては通常どおりの対面点呼を行うのであれば、より意味のある改正になると思います。
逆に、心配なのは、『自動点呼があるんだから、運行管理者なんか名前だけでいいさあ(笑)』などと考える事業者が増えること。
点呼は安全運行のカギです。
丁寧に、しっかりと実施しましょう。