行政書士オフィス ココカラザウルス、早い許認可、さいたま市、産業廃棄物、一般貨物自動車運送事業、一般貸切旅客自動車運送事業、会社設立無料、建設業、農地転用、倉庫業
ご相談フォーム

貸切バス 乗務員の選任手順

2018年10月19日07時11分

乗務員の選任手順

事業用自動車(緑ナンバー)に運転手さんを乗務させるためには一定の手続きが必要です。
緑ナンバーと一言で言っても、いろいろな種類の車両がありますし、それぞれに基準はあるのですが、今回はその中でも一番厳しい『貸切バス乗務員の選任』についてお話しします。

【従業員として採用すること=乗務員として選任すること】ではありません!
ANAやJALなどの航空会社、JRなどの鉄道会社で考えてください。
これらの会社で、パイロットや運転手としていきなり雇用されることがありますか?
まず従業員として雇用されて、一定の訓練及び選考を経てパイロットや運転手に選任されるわけです。
事業用自動車の乗務員も基本的には同じ考え方で進めなければなりません。
 
【免許がある=資格がある】ではありません。

 

健康診断

新しく雇い入れた乗務員(候補)が健康であるかどうかは、雇用する側のとても重要な関心事です。
二種ドライバーが慢性的に不足している昨今、本人の「私は健康です。」という申告を信じたい気持ちはわかりますが、旅客乗務員の責任の重さを考えれば、やはり客観的な証明を取っておきたいところです。

☑健康診断の記録は、前職で行ったものでも構いません。
☑もちろん、入社後に健康診断を受けさせるのがベストです。
☑入社前の健康診断はどのような経緯で受けたものでも構いませんが、利用するのであればおおむね半年前までのものに留めましょう。
※理屈では1年前の記録までOKですが、その場合すぐに今年度の健康診断時期になってしまいます。

 

運転記録証明書

新たに選任予定の乗務員について、運転経歴書などでこれまでの事故や違反の履歴を知っておくことも必要です。
基本的には本人の申請が必要ですが、代理権を証明する書類(委任状など)があれば、会社が代理で申請することも可能です。

【運転記録証明書はこちらから】
自動車安全運転センター

 
違反や事故がなければ問題ないのですが、運転記録証明書によって『事故惹起運転者』であることが判明した場合、特別な手順を踏まなければ選任することができません。

【事故惹起者】
①死者又は重傷者を生じた交通事故を引き起こし、かつ、当該事故前の1年間に交通事故を引き起こしたことがない者及び軽傷者を生じた交通事故を引き起こし、かつ、当該事故前の3年間に交通事故を引き起こしたことがある者
②死者又は重傷者を生じた交通事故を引き起こし、かつ、当該事故前の1年間に交通事故を引き起こしたことがある者

 
①であっても②であっても事業者側には二つの義務が生じます。

【適性診断】
①の場合は『特定診断Ⅰ』が必要です。
NASVA特定診断Ⅰ
 
②の場合は『特定診断Ⅱ』の受診が必要です。
NASVA特定診断Ⅰ
 
【社内教育】
①、②いずれの場合も事故惹起者を選任する場合には、初任運転者の教育に加えて、特別な指導を行う必要があります。

 

適性診断

運転記録証明書によって事故惹起者ではないとわかっても、適性診断は受けされなければなりません。
この場合の適正診断は『初任診断』と呼ばれています。
NASVA初任診断
 

初任教育

雇用した従業員を乗務員に選任するには社内での教育が必要です。
特に貸切バスの場合は実務教育(路上)の時間が長いので注意が必要です。
初任運転者の教育については、以下の記事をご覧ください。

【関連資料】
貸切バスの初任運転者の教育について詳しく解説します。

 

最後に

免許証の情報、健康診断の結果、運転記録証明書、初任教育などの結果はすべて乗務員台帳に記載して、情報の一元化を図っておきます。

▶乗務員台帳には上記の記録すべての情報を書き込んでおきましょう。
▶免許証のコピーやその他の書類も運転手ごとにまとめて管理しておくと便利です。

 
乗務員さんは会社の宝物です。
大事に育てて、会社も乗務員さんも幸せな環境を作っていきましょう。
 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】

 

ご相談にはフリーダイヤルをご活用ください。
0120-359-555

この番号にダイヤルしていただきますと、代表者のタカハラの携帯電話に転送されます。

朝6時から夜10時まででしたら年中無休でご相談に応じます。

行政書士の仕事に関すること、中小企業の経営に関すること。
どんなことでも「困ったときのタカハラ」、「困ったときのココカラザウルス」をぜひご活用ください。