貸切バスの安全性評価認定制度の大変更
2025年度の審査から、制度が大きく変わります。
評価の細かい内容までは公表されていませんが、わかっている部分について解説いたします。
評価が3段階から5段階に
この制度は、貸切バス事業者の(経営、運行)安全性を3段階の★マークで評価してきました。
- 新制度では5段階に
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1.現在の★はそのままスタート
1つ星の会社は1つ星のままです。
3つ星の会社もそのまま3つ星からスタートです。現在の飛び級制度は廃止
✅新規は60点以上で★
✅その後は2年に1回の更新で段階的に昇格します。✅目指すレベルの点数に満たない場合は、取得した点数のレベルに戻る
例:★★★事業者が73点だったときは、★★に戻り、61点だったら★に戻る。✅更新は2年で統一され、4年の特例は廃止
法令遵守に対する点数はゼロに
これまで、法令を遵守していることで、20点の基礎点数がつけられていました。
しかし、新制度では、この基礎点数が0点になります。
つまり、法令遵守はあたり前という方針になったということです。
行政処分に対するペナルティが厳しく
これまでは、行政処分を受けていても、10点の減点だけで済みました。
しかし、新制度では、累積点数も減点の対象となり、10点以上の減点も可能になりました。
配点の内容が大きく変わった
配点がこれまでの制度と大きく変わりました。
- 運輸安全マネジメントが55点に
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1.運輸安全マネジメントの配点が55点と大きくなりました。
現行の40点から55点と、大幅にUPされました。
運輸安全マネジメントは、これまで軽視される傾向がありましたが、これからは年間を通じた取り組みが必要になるでしょう。
●運輸安全マネジメントは年間を通じてイベント化する必要があります。
●マネジメントシステムの専門家が、初期の構築から、維持管理、評価されやすい会議やイベントの企画方法もすべてレクチャーします。
●5月から9月まで全6回 毎月1回開催(日時は未定)
✅費用
●フルサポート会員は無料
●サポートライト会員は1社12万円(税別)
●一般のお客様は、お問い合わせフォームからご相談ください。
加点の内容が大きく変わった
加点の内容も大きく変更となりました。
- より実情に即した良い配点になった
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結論的には、安全に積極的な事業者が、より評価される、とても良い配点になったと思います。
1.従業員教育が重要視されるように(適齢診断含む)
2.アルコールチェッカーの性能がより高い評価の対象に
3.衝突被害軽減ブレーキの搭載車両がより高い評価に
4.給与水準の高い会社が評価される
5.乗務員の健康維持への取り組みを積極的に評価
新しい評価項目と配点については、↓の一覧表をご覧ください。