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【旅客】【貨物】令和5年11月の乗務員教育セット発送しました。

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乗務員教育について

1時間目はとっても大切な点呼のお話

旅客自動車、貨物自動車にとって、点呼は、最も大切な確認作業と言ってよいでしょう。
点呼が適切に実行されていても、事故がなくなるわけではありませんが、逆に点呼に対する姿勢が不適切であれば、事故が発生する確率は間違いなくUPすることでしょう。

点呼者はドライバーのストーカーになろう!

点呼をする側は、運行管理者の資格を持っていることや、補助者に選任されていることが必要になります。
しかし、これらの前提条件は、点呼を実施するための最低必要条件で、実際に点呼者が運行の安全に利する有益な点呼ができるようになるためには、ドライバーの生活についてある程度知識を持っておく必要があります。
 
例えば、喫煙や飲酒、生活習慣、持病など、運転業務に影響のありそうなこれら情報については、最低限理解しておく必要があります。
 
点呼を受ける側も、点呼をする側に、自分の生活状況や病気のことなどをよく理解してもらうように、協力することが大切です。

最新の安全システム 今回はハンズオフとアイズオフ

自動車の自動運転技術は、毎年大きく変化しています。
今回は、最新の安全システムの中でも、手を離してOKなハンズオフ、目をそらしてもOKなアイズオフについて勉強します。

導入は積極的に、でも油断は禁物

トラックやバスにも、新しい安全装置が随時導入されています。
特に、前方や側方の死角をカバーする超音波やマイクロ波を利用したシステムは、実際の運行でとても大きな安心を与えてくれそうです。
 
しかし、どんなに進んだ技術でも、人間の作ったものです。
完全に依存することは危険です。
最後は、自分の目、耳で確認することを忘れないようにしましょう。

旅客専用学習は障がい者・高齢者の乗降に関する注意

今回は、ビデオの出演者たちが、高齢者・妊婦・身体障がい者の生活を体感することができるスーツを着用して頑張りました。
日ごろは理解しにくい高齢者など、交通弱者の気持ちを少しでもご理解いただけたらと思って作成しました。

最終的に想像力の問題

交通弱者の気持ちは、本人になってみなければわかりません。
しかし、旅客自動車の乗務員にとっての仕事とは、運転だけに限定されているわけではありません。
 
接客というのは、すべてのお客様に最大値の心地よさを提供するよう努力するものです。
もちろん、この最大値というのは、他のお客様の誰一人も犠牲しない上での最大値ですから、おのずとそれぞれの乗客にして差し上げられることには限界が出てきます。
 
この点を理解の上で、皆さんのできる範囲で、交通弱者の皆さんにとっても、車内が快適な環境になるように工夫をしてみてください。

貨物専用教育は過積載の危険性

今回は、過積載がなぜ危険なのかという原理原則的な考え方に加えて、過積載が原因で検挙されたり、事故を起こした場合の責任の所在についても勉強します。

関係する3者が共同で責任を負う

過積載によって事故が起きた場合、ペナルティを負うのは3者です。
 
ドライバー
行政処分として、違反点数の加算、反則金が科せられます。
 
運送会社
行政処分として、輸送施設の使用停止などの処分があります。
 
荷主
刑事責任を問われる可能性があります。
 
私もトラックドライバーでしたからよくわかりますが、本当に過積載は危険です。
取返しのつかないことにならないように、過積載は絶対禁止でお願いします。