うちの車庫も狭くなってきたから、新しい車庫を借りたいんだけど、いろいろ条件が合ってメンドーなのよねえ。
片岡さん!
車庫はね、ポイントをちゃんと押さえておけば、探すこと自体はそんなに難しくないっスよ。
緑ナンバーは車庫の確保が大変!
事業用自動車で仕事をしよう、と考えたときにどうしても必要になってくるのが車庫です。
もちろん、自家用車にだって必要なのですが、何をするにも許可や認可が必要になる事業用自動車にとって、車庫はとても大事な要件の一つなのです。
何が問題になる?
それは、営業所からの距離や面積など。
それ以外にも・・・いろいろとあります。
最初に距離を測っておきましょう
事業用自動車で仕事をする場合、事業の中心となるのが、営業所です。
そしてもう一つの重要な施設が、休憩(仮眠・睡眠)施設です。
車庫は、この重要な施設から一定の距離に設置することが求められています。
- 貨物と旅客で違う
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事業用自動車の場合、貨物と旅客で、重要施設と車庫の距離制限に少し違いがあります。
貨物の場合は5キロ、ないしは10キロ以内が主流です。一方で、旅客の場合は全国共通で2キロです。
この原則は東京のような大都市圏にあっても変わらず、東京都市部で営業するロケバス会社さんなどは駐車場の確保が大変困難になっています。
特に、東京都内は駐車場の区割り(1台分のスペースのこと)が小さく、事業用自動車の車庫としては役に立たないところが多く、1台を停めるために2台分をまとめて借りるようなケースも少なくありません。
✅営業所や休憩(仮眠・睡眠)施設から車庫までの距離の測り方この場合の距離は、それぞれの施設を直線で結んだ距離で考えます。
具体的には、Googleマップの機能を利用して計測した数値でOKです。
車庫面積も問題に
駐車場の区割り問題については前述しましたがもう少し。
アルファードやエルグランドなど、大型ミニバンの長さ、わかりますか?
おおむね5mに収まるように作られています。
つまり、東京都内や近郊県都市部の駐車場は、このクラスの車両がギリギリ止められるように区割りされています。
ちなみに、最近発売になったエルグランドも、全長は4,995㎜に抑えられています。
- コミューターでも止められるところを探すのは大変
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一方で、ロケバスや送迎バスで利用されることの多いハイエースコミューターは、標準ボディで長さ538㎝、幅188㎝です。
つまり、都内近郊ではこのクラスの車両でも、止める場所を探すことはなかなか難しい、ということです。問題はボディサイズだけではありません。
事業用自動車の車庫は、その境界から前後左右それぞれに50㎝の余裕がなければなりません。つまり前述のコミューターなら、実質必要な車庫のサイズは、長さ6m38cm以上、幅2m88cm以上となります。
普通の駐車場で、そんな大きな区割りはなかなかありません。一般乗用旅客自動車運送事業(タクシーやハイヤーなど)については、上記の50㎝ルールは撤廃されています。
申請に必要な車庫面積の計算方法
例えば、大型トラックを1台止めるためには、単純計算で30㎡(幅2.5m×長さ25m)が必要です。
最低台数である5台を止めようと思うと、30㎡×5台=150㎡となります。
- 9割を超えると図面が必要
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上記の計算には、前後左右50㎝のルールが加味されていません。
このルール通りに計算してみましょう。道路に面した土地に大型トラックを横一列に5台並べるとすると、最低201.5㎡の面積の車庫が必要になります。
しかし、上記のような条件に恵まれた土地が早々あるわけはないので、一般的には、必要面積が車庫の実面積の9割を超えると、審査が厳しくなります。
用意した車庫の面積が300㎡で、必要面積が270㎡だった場合は、車両をどのように配置すれば確実に収納できるかが説明できるような図面の提出が必要になります。
前面道路の幅も大切
事業用自動車の車庫から出たときに目の前にある道のことを前面道路と言います。
この前面道路の幅が法令に引っかからないことが大事です。
- 車両制限令という法令
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たとえば、一般的な市街地道路を幅2.5mの大型トラックが通るには、最低5.5mの車道が必要だと決められています。
このようなルールを決めているのは、車両制限令という法令です。車庫に入るためには、どうしても目の前の道路(前面道路)を通行せざるを得ませんので、車両制限令の内容が重要になってくるということです。
貨物自動車(トラック)運送事業と一般乗用(タクシー・ハイヤー)旅客自動車運送事業については、前面道路の幅員証明は不要になっています。
証明書は不要ですが、車両制限令に違反していない旨の宣誓書はもれなく提出しなければなりません。もしも、違反していることが後日わかったら、行政処分がありますので、お気を付けください。
前面道路に関しては、↓の記事で詳しく解説していますので、ぜひご一読ください。

