今年の4月から、貸切バス事業者安全性評価認定制度の評価方法などが変更されます。
2011年から、実に14年ぶりの大規模修正となります。
今回の記事では、まずマイナス要因となる部分に絞って制度改正を見ていこうと思います。
できていて当たり前のことは評価しない
これまで、法令遵守事項として評価・配点されていた20点については、点数そのものがカウントされなくなりました。
ひとつでもできていない部分があれば、一発アウトという点はこれまでと同じです。
3段階評価が5段階評価になった
これまでの評価では、★がひとつから三つまでの3段階評価でした。
(実際には、★★★に4年更新バージョンがあったので、4段階評価とも言えます。)
今回の改正で、★から★★★★★までの5段階になりました。
★の数を上げていくには、2年ごとに前回の点数を超えていくことが必要になります。
✅落ちるときは点数に応じて・・・
これまでの制度ですと、★★★の事業者が更新申請で60点以上79点以下の点数だと、★まで急降下していました。
しかし、新制度では、更新申請時の点数に応じた★の数まで降格されることになりました。
現在の★も評価の対象になるが・・・
現在、★の事業者も、★★★の事業者も、同じスタートラインになる?
そんなわけはないですね。
下の表をみていただくとわかるのですが、新制度になって配点が厳しくなったことを考えると、★★と★★★の事業者さんには、厳しい更新となりそうです。
逆に、★の事業者さんには、少し有利でしょうか。
とりあえず、★★★の事業者さんは、★★★★を目指して頑張りましょう。
行政処分に関する減点が厳しくなる
これまでの制度では、行政処分(がないこと)に関する配点は10点で、行政処分を受けていたとしても、減点そのものは10点が最高でした。
しかし、今後は、行政処分の程度によって、配点である10点以上に減点されることもあります。
行政処分を受けない経営をすること、これが非常に大切になります。