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お客様からお礼をいただきました(乗務員教育の大切さ)

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一般貸切旅客

サポート先で人身事故が発生

九州地区のサポート先の会社で、人身事故が発生しました。
企業送迎のバスが、歩行者の腕に車体をぶつけてしまったのです。

被害者の方のケガは幸い軽い打撲で、10日間程度の通院で済みました。

事故は、1月中旬の午後8時すぎ。
工場送迎の最終便で、工場から最寄りの駅に向かう広域農道で発生しました。
上下黒のスポーツウエアを着てウオーキング中の女性に気づくのが遅れ、慌ててかわしたものの、右の腕に接触してしまったものです。

ドライバーさんの対応が素晴らしかった

大きな接触音に驚いたドライバーは、すぐにバスを停車させ、被害者の様子を見に、車外に飛び出しました。
大きな外傷がないことを確かめたドライバーは、一度バスに戻り、乗客に状況を説明し、その後は以下の手順で事故処理をしたそうです。

1.後方の車両に停車していることがわかるようにハザードを点灯

2.被害者の様子をみながら救急車を手配

3.会社の運行管理者に電話で連絡

お客様からも褒められた

連絡を受けた運行管理者と担当営業さんが、後日、送迎を依頼してくれている会社さんにご説明とお詫びに伺ったところ、逆に意外なところでお褒めの言葉をいただいたそうです。
その内容は、『ドライバーさんの事故の後の対応が優れていた』という点に関してでした。

もちろん、ドライバーさんも慌てていたのでしょうが、それを乗客にあまり感じさせない程度に落ち着いて、適切な処理をしていた点を評価されたようです。

座学でも、訓練でも、根気よく繰り返せば必ず役に立つ

担当の運行管理者さんがドライバーさんにその旨の話をしたところ、以下のような返事があったとお話してくれました。

『毎月見ている教育ビデオで、繰り返し勉強していなかったら、あんなにすんなり体が動かなかったと思う。』

乗務員教育教材を作る立場として、いつもサポート先の管理者にお話ししているのは、頭で理解できていないことは、実行することはできないということです。

『机の上で勉強したことなんか役に立たない』
『訓練なんて意味がない』

こんな話をよく耳にします。
確かに、座学(机の上の勉強)や訓練が実地ですべて役に立つとは限りません。
しかし、逆に、聞いたこともない、訓練したこともないことは、100%実地で実行することはできません。

たとえ座学でも、訓練でも、繰り返し勉強したことは、(形はどうであれ)必ず実戦で役に立ちます。

今回ドライバーさんが褒めていただいたことは、私たちがほめていただいたことでもあると感じています。

教育には根気が必要ですが、あきらめずに続けるようにしてください。
私たちも、できるだけドライバーの皆さんの頭と心に染み入るような教材作りに汗を流します。