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貸切バス トラック トレーラーハウスは法令順守に役立つ

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法律や規則に関すること

点検・点呼は安全運行の要

事業用自動車運送事業には、業務を開始する前に大切な手順があります。
言うまでもなく車両の点検と乗務員の点呼ですが、皆さんはきちんと手順を守れていますか?
 
車両の点検と乗務員の点呼について、特にどちらが先とは決まっていません。
しかし、より効率的に朝の点検・点呼を進めたいと考えるのであれば、おのずと順番は決まってきます。

①車両の日常点検を行う。
②日常点検簿を持って整備管理者の確認を受ける。
③運行管理者の点呼を受ける。
 
運行管理者の点呼には、整備管理者の意思確認も含まれています。
※整備管理者が車両運行の可否を決定します。
つまり、点呼と点検が逆になると、いろいろとムダな作業が増える形になります。

 

営業所と車庫が離れていると乗務員さんが大変

営業所で点呼をする場合、車庫が離れた場所にあると大変です。
一旦車庫に出勤した乗務員は、日常点検を終わらせてから自家用車や自転車ないしは徒歩で営業所に向かい、点呼を受け、また自家用車や自転車ないしは徒歩で車庫に戻らなければなりません。

日常点検を終えた車両をそのまま動かして営業所に向かい、そこで点呼を受けている例がありますが、違反です。
なぜなら、整備管理者の運行の可否確認がとれていないからです。
この段階では、まだ車両を動かしてはいけません。

 

車庫で点呼を受けるのは無理がある

車庫で点呼を受ける場合もあるでしょう。
その場合であれば、上に書いた手順通りに点呼を行うことは可能です。
しかし、建物のない車庫で整備管理者と運行管理者がずっと待っている??
普通に考えれば、この計画には無理があるようです。

市街化調整区域の車庫とそこから5キロはなれた営業所。
営業所とは言っても、実際には古いアパートを借りただけで、まったく使用していません。
実際の業務はすべて市街化調整区域の車庫にコンテナハウスを設置しておこなっています。
 
日本全国、どこにでも見られる光景です。
トラックやバスがたくさん止まっている車庫に、ブロックに乗せられたコンテナハウスが置いてあれば、100%このパターンです。

 

巡回は無許可のコンテナハウスに来てくれない

巡回指導や一般監査は、各運輸支局に登録された営業所で行われます。
いくら実際は車庫のコンテナハウスで営業していることを伝えても、コンテナハウスに来てくれることはまずありません。
※必罰方針でいらっしゃることはあります。
 
日ごろから営業しているコンテナハウスではなく、まったく事業実体のないアパートに来られるのですから、その前の準備は大変です。

今借りている土地を正常化して、新たにトレーラーハウスで営業所の設置認可申請をすれば、これらの問題を解決することができます。
①点検点呼が車庫で完結する。
②使わないアパートの家賃を払う必要がない。
③巡回指導、一般監査におびえる必要がなくなる。
※支局や加盟協会からの郵便物も車庫に設置したトレーラハウスに届くようになります。

 

トレーラーハウスで適切な点呼をやりましょう

点呼は安全運行にとって一番大切で、一番簡単にできる手段です。
ぜひ手順どおり、正確に行うようにして下さい。
特に乗務員さんの健康問題に起因する事故の多くは、適切な点呼によって防止できる可能性が高くなります。
 

 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】