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バスやトラックは終業時点呼にも力を入れよう

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実務全般について

点呼は決まった形がいい??

点呼には、ある程度決まった形というものがあります。

いわゆる検査というのは、毎回決まったことをするより、少し形を変えた方が正解を得やすかったすることがあります。
点呼も一種の検査ですから、この例にあたりそうなものですが、実は点呼は毎回決まった形で進める方が良いようです。

変化をとらえる眼が大事
始業時点呼の主な目的は、これから始まる運行に必要な情報の確認とドライバーの体調確認です。

▶毎回変わる確認事項
1.当日の乗務に関する確認
2.車両の状況
3.携行品、指示事項の確認等

▶毎回変わらない確認事項
1.ドライバーの体調
2.アルコール・薬物等の摂取状況

この中で、特に大切なドライバーの体調管理については、決まった点呼者の、ドライバーの変化をとらえる眼の働きが大切になってきます。

点呼者がコロコロ変わるよりも、毎日同じ点呼者がいつもと同じ手順で点呼を行い、その流れの中で、点呼を受けるドライバーの小さな変化を見逃さないことが、大きな事故の防止につながる可能性があります。

終業時点呼はとても大切(だったんだ・・・)

皆さん、始業時点呼と終業時点呼、どちらが大切だと思いますか?
普通は、始業時点呼だと思いますよね。
  
この点については、私も勘違いをしていました。
すでに無事に帰ってきているのだから、終業時点呼なんてそんなに大切なものじゃないだろう・・・・と思っていたんです。

だから、当社のサポート先には、『始業も終業もちゃんと点呼して欲しいけど、どうしても人員の関係でどちらかしかできない日があるなら、最低始業点呼だけはやってください。』なんてお願いをしていました。

始業点呼じゃ間に合わないだよ・・・
この間違いを教えてくれたのは、当社のサポート先の経営者さんです。
 
社長『先生、私はね、終業点呼は必ず私がやるようにしてるんですよ。』
私 『それは、人手不足だからですか?』
社長『違うんだ。』
  『終業点呼のときに、体調の悪そうなやつがいたら、まだ何とかなるでしょ?』
私 『???』
社長『だから、終業点呼のときに体調悪いやつがいたら、他のドライバーに頼んだり、』
  『代車を用意したり、いろいろ手が打てるでしょう。』
  『でも、始業点呼のときじゃ、もう何もできないからね。

点呼の意味を実務から考えてみましょう

正に、目からうろこでした。
そりゃそうだ、って感じです。

国交省さんも、終業点呼はちょっと軽く見ている感があります。
ロボット点呼を認めるようになりましたからね。

でも、実務を考えると、実は終業点呼って、とても大切な時間だったんです。