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【資格】中小企業診断士は独立に向かない?

2017年09月25日05時50分

この記事を読むのに必要な時間は約 5 分です。


行政書士はわりと世間に知られた資格です。
独占業務の範囲が広く、使い方次第ですが、それなりに収入にもなる資格です。
 
それに比べ、中小企業診断士はマイナーな資格です。
まともに生活していけるのかどうかもよくわかりません。
そこで今回は、この中小企業診断士という、よくわからない、不思議ちゃんな資格についてのオハナシです。

試験はむずかしい・・・

まず一次試験は7科目もあります。
しかも、1科目60分~90分と、各科目とも立派な一品料理として用意されています。
行政書士のように、憲法、民法、会社法、行政法などが180分のなかで一緒くたになった、飲茶的な献立ではありません。

更に、試験制度も大変切れ悪くなっています。
真夏の8月に丸々2日をかけた一次試験が行われ、今度は10月に80分4コマの筆記試験を受けます。
これでもまだ終わりません。
今度は12月に口述試験と言う名の圧迫面接をクリアしなくては合格証がいただけません。
満腹感満載なうえに消化が悪いと言う、すごい試験制度なのです。

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世を忍ぶ難関資格

先に、中小企業診断士は不思議ちゃんな資格と書きました。
では、どの辺が不思議ちゃんかと言うと・・・
 
①大企業の経営者の方は皆ご存じなのに、中小企業の社長さんには知られていない。
②士(さむらい)業なのにほとんご独占業務がない。
③せっかく勉強して取得したのに、独立する気のない(必要のない)人が多い。
 
まず、本来知られているべき中小企業の経営者にその存在が知られていないことは、悲しい事実です。
もっとも、資格者本人が、自分の進むべき方向性に迷うことがあるなのですから、何をか言わんやです。
独占業務がほとんどないことも含め、他の資格に比べ活用がむずかしいことに間違いありません。
 

自己研鑽?

いわゆる一流企業に勤務していて、独立する必要のない人が自己研鑽と言う名の一般人にはほぼ理解不能な理由で取得することが多いのもこの資格の特徴です。
自己研鑽・・・・ちょっと信じられません。
 
しかし、中小企業診断士は他の資格に比べてこのようなタイプの合格者の占める割合が高く、彼らのような意識高い系の皆さんの存在がよきにつけ悪しきにつけ、中小企業診断士という資格をより一層、世間から理解しにくいものにしています。
 

活用はむずかしい・・・

中小企業診断士と言えば、コンサルタント業で唯一の公的資格です。
診断士というくらいですからその役目は、会社さんの予防医的性格が一番馴染みやすく、そこをゴールに据えれば、やりがいのある仕事であることは間違いありません。

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需要はあります。
しかし、私も含め診断士の多くはその需要のしっぽをうまく掴み切れていません。
特にこの資格単体では営業は困難です。
 
私の場合はもともとコンサルタント的仕事もしていたので、最近では中小企業診断士業務と呼べる仕事が全仕事量の3分の1くらいになってきました。
でもこれは、行政書士の仕事から派生したもので、中小企業診断士としての私へのご指名は、ほとんどありません。
 

中小企業診断士はダブルで価値が高まる

「どこの犬の骨かわからない」司法書士にでも、建物の登記を依頼することはできます。
「どこの豚の骨かわからない」行政書士にでも、建設業の新規許可申請を依頼することはできます。
建物の登記や建設業の許可申請なら、誰に依頼しても結果にそう大きな差がでるわけではないからです。
値段だけが契約成立の焦点になることも少なくありません。
 
一方、はじめて訪れたウェブサイトで、ニッコリ微笑みかける中小企業診断士にいきなり「経営に関する助言」をお願いする経営者はまずいません。
登記や許認可は「一定の結果が見える」ので評価がしやすい。もっと言えば、ゴールが明確なので、対価も支払いやすいわけです。
 
ところがコンサル業はそうはいきません。
『仕事のゴールが経営の正常化』であり、『適正利益の確保』であることは明確ですが、そこに至る道のりが複雑すぎて、簡単には見通せないのが事実です。
そんな大変な仕事を、よく知らない方にお任せするのには勇気がいります。
診断士の営業の難しさは、ここにあります。
 

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行政書士と中小企業診断士を人間観察でくらべてみる

独立するならかなりの覚悟が必要

これから中小企業診断士になろう、独立してやろう、とお考えの皆様への助言です。
 
中小企業診断士の資格一本で独立するつもりであれば、厳しい道のりを覚悟しておく必要があります。
「食えない食えない」と泣き言ばかりが聞こえる行政書士ですが、中小企業診断士はもっと大変です。
※事実、行政書士は食える資格です。この資格で食べられないなら司法試験に合格しても生活はできません。
昭和38年生まれ、平成28年度試験合格者からのアドバイスでした。
 
【中小企業診断士受験データ】
▶使用教材 TAC 中小企業診断士1.5年絶対合格講座(通信)
▶勉強期間 平成27年9月~平成28年12月(ストレート合格)
▶1次試験 488点 2次試験 事例Ⅰ(A) 事例Ⅱ(A) 事例Ⅲ(B) 事例Ⅳ(A)
 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】
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