この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。
認定支援機関研修の最終関門(関所?)が終了しました。
昨年の9月から4か月にわたって行われたのが理論研修。
そして、今回は実践研修です。
【関連記事】
認定支援機関研修という名の秘密任務につく
今回かぶったのお一人だけ
この研修では、毎回8名くらいのメンバーでの共同作業が主となります。
今までの傾向で言うと、その中でだいたい3名くらいが2度目、ないしは3度目のお馴染みさんになるのですが、今回は6名中5名が初顔合わせの方でした。
この研修のいいところは、多くの優秀な人材との共同作業を通して、とかく唯我独尊に陥りがちな士業が冷静に自分の実力を分析できるところです。
今回のメンバーの皆さまも本当に優秀な方々で、いい勉強をさせていただきました。
この場をお借りして御礼申し上げます。
中小企業診断士が一番多い
他人と接するときに、分類で考えるのはよくないのですが・・・
今回も面白かったなあ・・・各士業のコントラスト。
この研修は認定支援機関になるための研修ですから、どうしても参加している士業の種類に偏りがでてきます。
あたり前ですが、一番多いのが中小企業診断士さん。
次に多いのが、税理士さんや、公認会計士さん。
それから、意外に多かったのが私と同じ行政書士さん。
私の場合は、中小企業診断士としての立ち位置で参加しましたが、他にもFPと行政書士兼業の方なんかもいて興味深いメンバーでした。
【関連記事】
中小企業診断士は独立に向かない?
士業のコントラストが面白い
様々な課題を消化する流れを見ていると、各士業によってその取り組み姿勢に違いがあってとても興味深いものでした。
まず、税務や会計に強い税理士さん、公認会計士さんは基本的に余裕が感じられます。
経営改善の基本となる、業務改善の分析・方針決めなどはあまり得意ではないようですが、いざ数字の落とし込みになるとさすがにさすがに・・・
一方、中小企業診断士はというと・・・
企業内の方が多い所為もあるのでしょうが、大きく個人差があります。
日ごろの業務体系に左右される部分が大きいのでしょうが、数字にとても強い方、SWOTのような分析に滅法強い方など、明確に得意不得意が分かれ、これはこれでとても面白いものです。
一方、人間が面白かったのは、ダントツで行政書士でした。
なんなんだろう・・・この面白さ
昨年から続く研修で、東北から参加されていた行政書士さんお二人とお知り合いになる機会を得ました。
お二人とも、本当に魅力的な方で「やっぱり酒飲むなら行政書士だなあ」としみじみ思いました。
なんだろう・・・
何だかのんびりしてるんです。ガツガツしていないというか・・・
これは行政書士だからではなく、お二人が東北の方だからかな?
埼玉や東京、神奈川などで行政書士をやっていると、勝負の分かれ目は専門性の有無になります。
しかし、今回のお二人のお話をお聞きしていると、地方都市では専門をうたって喰えるほど甘くないそうです。
とにかく、地域で発生する仕事をすべて幅広くこなしていくことを求められるようです。
このように、とかく緩やかな感じの行政書士ですが・・・
これが女性になるとその感想は一転します。
【関連記事】
行政書士と中小企業診断士を人間観察でくらべてみる
女性の行政書士は強い
私の周囲に限られているのでしょうか?
女性の行政書士さんは、とても活動的で、かつ勉強家の方が多い。
同じ支部の男性行政書士を見ていると、とかく消極的でイライラしますが、女性行政書士は逆にこちらが心配になるほど積極的です。
今回の研修でも、数名の女性行政書士さんがいらっしゃいましたが、皆さんとてもアグレッシブ。
大変魅力的な方々でした。
日常から常にテンション高めなので、正直パートナーの方は大変でしょうが(笑)
私たちは会社を健康にする専門医
試験に受かっていれば、の話ですが、上手くいけばこの春には登録が終わります。
すでに改善計画を作る必要のあるバス会社さんが数社あるので、登録が終わったらすぐに銀行と折衝する必要があります。
研修のようなV字回復計画を作ることはできません。
いつものように、慎重の上にも慎重を重ねた計数計画を積み上げていく必要があります。
認定支援機関は、病気になってしまった会社を健康な状態に戻す専門医です。
自分本位で無茶な投薬や手術では、治る病気も治らなくなってしまいます。
現実的で、かつ継続的、そして有効な治療方法を考えなくてはいけません。