急ブレーキの訓練?
皆さんは、『急ブレーキの訓練』が事業用自動車の乗務員における指導教育の内容に入っていることをご存じですか?
教育の項目で言うと、『危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法』の中で指定されています。
★緊急時のブレーキ操作★
緊急時に急ブレーキを操作を適切に行えることが必要であり、そのためには、普段からの訓練が重要です。
このように書かれています。
でも、どこでやればいいのでしょうか?
しかし、実際に、急ブレーキの訓練はどのようにして行えばいいのでしょうか?
まさか、路上でいきなりやるわけにはいきません。
場所を貸しきって行うと言っても、本当の事故になってしまう可能性も否定できません。
訓練に際しては、車両は静止状態であっても、急ブレーキを操作する場面を想定して、ブレーキを操作しましょう。
つまり、静止状態でもいいので、急ブレーキの訓練をやりなさい、ということです。
油圧ブレーキの方が踏み込みにくい
乗務員の皆さんであれば当然ご存じの話ですが、トラックやバスのブレーキには大きくわけて、2つの種類があります。
一つは、油圧を利用したブレーキ、そしてもう一つが空気圧を利用したブレーキです。
一方で、空気圧を利用するエアブレーキは、トラックやバスが中型車以上の部類になると標準装備されます。
どちらも踏み込む訓練は必要だと思いますが、特に必要なのは、油圧ブレーキの方です。
エアブレーキと違って、床まで踏み込むには、ある程度の脚力と思い切りが必要だからです。
1ヶ月に一度はやって欲しい
『急ブレーキを踏む』という動作で大切なのは、ブレーキがかかるまでのタイムラグを短くすることではありません。
もちろん、反応スピードを上げることも大切ですが、もっと大切なことは、ブレーキの最大値まで踏み込めるかどうかなのです。
普段やっていないことは、本番でもできませんよ!
そう時間のかかる訓練でもありませんし、月に1回、始業前に行うことで、いざというときに役立ちます。
ぜひ、実施してください。
記録簿をご用意しました
記録簿をご用意しましたので、サポート先の皆さまは、ココカラザウルス★アーカイブからダウンロードしてお使いください。
Excelファイルで、毎月記録するタイプと、年間を通して使えるタイプの2種類をご用意しました。
年間を通して使えるタイプは、毎回同じ運転士さんが、同じ車両で実施することを想定しています。


