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貸切バス トラック 漫然運転の恐怖(なぜ簡単に他人を信用できるのか)

2019年05月18日06時59分

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

悲しい事故がなくならない

最近立て続けに幼い命が犠牲になる事故が起きました。
本来、子どもを守るべき存在である大人が、重大な不注意で逆に子供を危険にさらしてしまう。
いつになったら、このような辛い出来事がなくなるのでしょうか。
 
今回、保育園のお子さん二人が犠牲になった事故の原因は、右折車と直進車の慢心運転です。
新聞などでは右折車の過失が大きく、直進車の責任は大きくない旨が報道されていますが、私はそんな単純な話だとは思いません。

事故の原因を作った右折車のドライバーは、「前の車に続いて確認せずに右折してしまった」と語っています。
つまり、事故車は右折ラインの先頭車ではありませんでした。
このようなシチュエーションだと、直進車は右折車と右折車の間を抜ける形でしか前に進むことはできません。

 

なぜ疑わないのか

交差点を直進する場合、ただ漫然とアクセルを踏み続けていたのでは周囲に安全を提供することはできません。
信号を無視する自転車が飛び出してくる可能性もありますし、右折車が突然動き出す可能性もあります。
 

事故をおこした右折車が先頭車であったなら、直進車の責任は相応に少ないと思います。
停止しているはずの車両が、突然動き出すのですから、避けることはむずかしい。
 
しかし、事故の原因を作った右折車は『前の車に続いて右折した』のですから、直進車から見て『このような異常行動』をとることが十分に予測できるケースだったのではないでしょうか。
直進車のドライバーは、『右折車が止まって待つと思った』と話しているようですが、私たちがいつも勉強している『危険の予測及び回避並びに緊急時における対応方法』がマスターできていればこのような甘い判断はしないと思います。

 

フロントガラスの向こうにいるのは知らない人

直進車は右折車に優先します。
信号のない交差点ではどちらかに必ず停止線があり、優先して通行できる道路がわかりやすく示されています。
これらのルールは『優先する方を明確にすることで衝突事故を防ぐ』ことを目的にしています。

ルールに守られていることに慢心して起こる事故は多くあります。
信号のない交差点で優先道路だからといって、必要な確認もせずに走行する車がいます。
このような車は、優先でない方の道路を走る車両が『必ず一時停止するだろう』、『必ず自分が通過するまで止まっているはずだ』と考えているわけです。
なんの根拠もなく、『フロントガラスの向こうにいる顔も見えない相手』をただ漫然と信じているのです。

 

予測運転と感情のコントロール

ハンドルを握って道路に出たとき、私たちが自分を守り、そして周囲に安全を提供するためにできることがあります。
それは、『他人を一切信用しないこと』です。
もっと言えば、『私以外はすべて異常な行動をとる可能性がある』と思って運転することです。

今年度の乗務員教育では、つぎの二点を重点的に作成していこうと考えています。
①徹底した予測運転
想像力を高めて、事故を防ぐ方法を一緒に考えていきましょう。
 
②感情のコントロール
7月には『アンガーマネジメントPart①』をお送りします。
とても面白くて、日常生活でも応用のきく『怒りをコントロールするテクニック』です。
ぜひマスターして、実際の運転に活用してください。

自分以外を信用しないこと

このようにお話をしている私も含めて、車を運転していれば誰でもいつでも『事故の加害者になる可能性』があります。
絶対に事故をおこさない保証はできませんが、確率を低くすること、被害を小さくすることは、日ごろの運転に対する姿勢を見直すことで可能です。
 
一瞬の油断や慢心が、会ったこともない人を悲しみの底に突き落としてしまいます。
運転するときは『自分以外を信じることなく』、常に『かもしれない』と考えるようにお願いします。

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】

 

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