今年度に改正された物資の流通の効率化に関する法律によって、荷主や連鎖化事業者に対する運送効率化のための措置が義務化されます。
現在、意見待ちとなっているパブリックコメントの内容を簡単にご説明します。
荷待ち時間の短縮
荷主は、できる範囲内で、荷待ち時間が短縮されるような措置を取らなければなりません。
✅積み下ろし場所に車両が集中しないような配車指示の徹底
✅貨物の到着時刻表示装置を導入し、貨物自動車の到着時間を調整すること
配送ごとの重量の増加
また、運転手一人あたりの1回の運送ごとの貨物重量の増加を進められるように、以下のような施策を計画的、効率的に実施しなければなりません。
✅他の貨物事業者との協力による貨物の積み合わせ
✅配送の共同化
✅貨物の受け渡しの日時を適切に管理
✅貨物の量の平均化
✅配車、運行等に関する情報システムの導入による配車・経路の最適化
荷役時間の短縮
運転士や作業員が、貨物を積み下ろしする時間(荷役時間)を短縮する必要があります。
✅パレットやその他荷役の効率化に役立つ輸送用器具の導入
✅貨物の品質、数量を検査する必要があるときは、効率的に検査できる機器を導入すること
✅フォークリフトや荷役を行う人員を適正に配置すること
実効性の確保
効率化を進めていても、実際に効率が上がったかどうかの検証がなくては、さらなる前進がありません。
パブリックコメントでは、具体的なデータの記録によって、効率化の実効性の検証を義務付ける案が出ています。
★パブリックコメントの具体的な内容