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貸切バス 初任運転者教育の実技20時間以上はどうやって測る?

2019年11月18日06時23分

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初任運転者教育には『安全運転の実技』と呼ばれる、いわゆる実地訓練が含まれています。
この訓練は『20時間以上行いなさい』ということになっていますが、その時間はどのようにして測ればいいのでしょうか?
お客様を乗せた実車のためには、空港の発着点などの確認も必要なはずですが、その勉強時間は『安全運転の実技』には含まれないのでしょうか?
 

初任運転者教育は座学と実技

初任運転者に対する教育は、大きく座学と安全運転の実技に分けられます。
座学というのは、文字通り『座って学ぶ』ことですから、一般的な勉強ということになります。

一般貸切の場合、初任運転者に行うべき座学は、10時間以上です。
1日10時間拘束するわけにもいかないでしょうから、一般的には複数の日程を用意する必要があります。
国土交通省が指定しているカリキュラムについては、以下のとおりです。
 
①事業用自動車の安全な運転に関する基本的事項
②事業用自動車の構造上の特性と日常点検の方法
③運行の安全及び旅客の安全を確保するために留意すべき事項
④危険の予測と回避並びに緊急時における対応方法
⑤安全性の向上を図るための装置を備える貸切バスの適切な運転方法
⑥ドライブレコーダーの記録を利用した運転特性の把握と是正

 

座学より実技が先?

上のカリキュラムの中で、少し特殊なのが『⑥ドライブレコーダーの記録を利用した運転特性の把握と是正』です。
他のカリキュラムが一般的な知識の吸収に留まるのに対し、⑥については『初任運転者が実際に運転した際のドライブレコーダー映像を利用』するように指定されています。

20時間以上と定められている安全運転の実技は、そのすべてをドライブレコーダーで記録するように決められています。
但し、実技が20時間以上になった場合は、『20時間分の記録でいい』とされています。
 
座学『⑥ドライブレコーダーの記録を利用した運転特性の把握と是正』では、この20時間以上の記録の中から適当なものをピックアップし、教育係と一緒にその映像を見ながら客観的な視点で自分の運転のくせなどを理解させることになっています。
 
初任運転者教育をいい加減にやっている会社さんでは、この座学⑥が実技の前に行われた風になっていることが多く、何もやっていないのがすぐにわかってしまいます。

 

実際に運転する時間が20時間??

安全運転の実技は20時間以上と定められています。
では、この20時間はどのように測ればいいのでしょうか?
 
『指導及び監督の指針』には、安全運転の実技について、以下のように書かれています。

実際に運行する可能性のある経路(高速道路、坂道、隘路、市街地等)において、道路、交通及び旅客の状況並びに時間帯を踏まえ、当該運転者が実際に運転する事業用自動車と同一の車種区分の自動車を運転させ、安全な運転方法を添乗等(貸切バスの運転者にあっては、添乗)により指導する。

 
漢字が多くて読みづらいかもしれませんが、この中で大切なことは2点です。

①初任運転者が今後運転する事業用自動車と同一の車種区分の自動車を初任運転者が運転する。
②安全な運転方法を教育係が一緒に乗って指導する。

 
そして、この実技については別にこのように規定されています。

貸切バスの運転者に対しては、①から⑥までについて合計10時間以上、⑦について20時間以上実施すること。
※①から⑥とは座学のこと、⑦とは安全運転の実技のこと

 

20時間はハンドル時間のこと

安全運転の実技は20時間以上行うように定められています。
そして、この20時間以上というのは、初任運転者がハンドルを握って運転する、いわゆるハンドル時間のことです。

安全運転の実技では、ドライブレコーダーとタコグラフによって記録を残します。
20時間以上の実技を行ったことの証明として一番適切だと考えられるのは、タコグラフの記録になると思います。

 
昼休みの休憩などを除き、タコグラフに記録されたハンドル時間を加算して20時間以上になるように注意して教育してください。
 

【関連記事】
貸切バスの初任運転者の教育について詳しく解説します(2019年1月最新版)

 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】

 

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