ドライバー不足は深刻
トラックドライバーの不足がますます深刻になっています。
国の推計では、2030年度にはトラックの輸送力が34パーセント不足するとされています。
輸送力の3割強が不足するというのは、危機的な状況です。
しかし、若者の車離れも加速していることから、急にドライバー候補生が増加することも期待できず、他の方法を模索するよりほかありません。
そこで、政府が考えているのが、物理的な輸送力(トラックの稼働台数)はそのままに、輸送効率を高めて対応しようということです。
数値目標の具体的な中身は?
政府は、2つの指標を使って、数値目標を立てました。
✅荷待ちと荷役にかかる時間の短縮
現在、荷待ちと荷役にかかる時間は、平均3時間となっていますが、これを2時間に短縮する目標を立てます。
荷主側には、1回の受け渡しにかかる時間を、原則1時間に短縮するように求めます。
✅積載率をUPさせる
1台のトラックの荷台がどの程度埋まっているかを示す積載率についても改善を目標にします。
具体的には、現在、38パーセントにとどまる1台ごとの積載率を、44パーセントにまで改善したい意向です。