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トラック物流の適正原価とは?(2026年1月情報)

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一般貨物

2025年6月成立法の目玉のひとつ

2025年6月に、貨物自動車運送事業法の改正(トラック新法)が決まりました。
決まった法案の中でも、許可の更新制度と並んで重要な目玉が適正原価という考え方です。

適正原価というのは、トラック輸送の運賃を正しい(安すぎない)レベルにするための工夫なのです。

✅なぜトラックの運賃が正しくないの?

トラックの運賃には、はっきりとした目安がありません。
そこで、多くの会社が仕事欲しさに安い運賃で仕事を受けてしまうことで、一番大切な利益の確保がままならない状態が続いているのです

利益が確保できなければ、ドライバーさんの給料は上がりませんから、残業を増やしてでも手取りを多くするしかありません。
利益が確保できないと、トラックを新しくすることもできないので、故障が多くなって道路を使用する多くの人に影響がでます。

標準的な運賃という、基準となるような運賃を国土交通省が提示する仕組みも試されましたが、なんだか、あまり効果が上がっていません。

原価ってどんな考え方?

適正原価というのは、文字通り適正な(ほどほどに正しい)原価を決める試みのことです。
適正な原価を定めることで、原価よりも安い運賃での仕事をさせないようにする、ということです。

✅原価を正しくしたらいいことがある?

原価というのは、運送に係る一切の費用をすべて足したものです。
なんとなくイメージできるのは・・・

・ドライバーさんの給料
・軽油代
・トラックの代金

こんなところでしょうか?
でも、実際には、もっともっと考えなければならないものがたくさんあります。
トラックの修繕費もそうですし、税金や保険料も毎年払いますよね。
これらも原価に入れて計算しなければなりません。

✅原価より安い値段で仕事をしたら最初から大損

原価というのは、仕事をするときに、絶対に下回ってはいけない金額のことです。
例えば、原価が2万円の仕事を、運賃1万8千円で受けたら、一生懸命仕事をして2千円損をする、というようなことになってしまいます。

逆に言えば、正しく計算された原価を知っていれば、原価よりも上の運賃で仕事をすれば、少なくとも損はしない、ということがすぐにわかるということです。

適正原価は誰が決める?

もちろん、国土交通省さんです。

原価が正しく計算されていれば、その額よりも安い値段で仕事を引き受けなければ、少なくとも損をすることはありません。
つまり、適正原価というのは、貸切バスにおける下限運賃に近いイメージと言えます。
※貸切バスの下限運賃は、原価に適正利益が乗せられていますので、実際には違いますが。

✅適正原価を下回ると取り締まりの対象になる?

なります。
運送会社、荷主、どちらも怒られます。
問題は、違反をどの基準で決めるか・・・です。

✅貸切バスの場合は一度でも下限を下回ると即違反

国土交通省の偉い人たちの話を聞いてみると、貨物の適正原価については、貸切バスのような厳しさではあたらないような感触です。
1回1回の取引で判断するのではなく、『ある程度の期間の中で、全体をみて原価を下回っているかどうか』を監視するイメージのようです。

人命に直接の関わりがないせいか、貨物の法改正というのは、どうも生ぬるいように思うのですが、皆さんはどうお考えですか?

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