地域公共交通会議って・・・なに?
A:地域の公共交通について、広い視野を持って、その必要性を審議するところです。
乗合バスというのは、とても公共性の高い乗り物です。
例えば、タクシーを誰か知らない人と一緒にシェアすることはありません。
しかし、駅から乗るバスの場合、知らない人同士が自由にシェアして利用することが前提になっています。
このような交通手段を公共交通と言いますが、この公共交通は必要なところに、必要な分だけ、継続的にサービスが提供される必要があります。
毎日利用していた職場のそばを通るバスが、ある日突然運休になったら困ってしまいます。
地域公共交通会議では、乗合バスの運行が必要かどうか、運行ダイヤや運賃は適切か、継続してサービスを提供できるのか、など、様々な点を利害関係者も含めて調整する場所です。
地元の町役場からコミュニティバスの運行を打診されています。
当社は何をすればいいですか?
まず最初に、必要な地域、バスのサイズ(定員)、ルートなどをざっくり提案します。
町役場とよく話をして、大枠の案を作成します。
そして、ある程度プランが熟成してきたら、町役場が主体となって、地域公共交通会議を開催します。
地域公共交通会議では、検討されてきたプランの修正をしたり、地域の他のバス事業者との調整などを行います。
運輸局へ申請してから法令試験を受けたのでは、開始期限に間に合いません。
どうすればいいですか?
地域公共交通会議の流れの中で、主体となる自治体から運輸局への要請があれば、申請前に法令試験を受験することもできます。
あくまでも、事業者の選定も終わっていて、会議で決議が必要なことの調整も終わっているのであれば、計画の主体となる県や市、町などが、所管の運輸局へ要請することができます。
乗合バスに関する質問を募集しています。お気軽にどうぞ
【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】