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【産廃】財務診断は何をする?Ⅱ(成長性分析)

2020年9月5日05時55分

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

今回は成長性分析

成長性分析は、一番理解しやすい部分だと思います。
会社にとって大事な指標の成長度合いを数値に直す作業です。

まず、売上高の変化を3期にわたって調べます。
成長性というくらいですから、プラスになっていることが望ましく、20,000千円が25,000千円、
25,000千円が30,000千円となっていけば、売上げについては成長性ありとなります。
 
ただ、読んで下さっている方もお分かりのとおり、商売というのは『売上げが成長すればいい』というものではありません。

 

売上げが伸びれば成長性あり?

売上げが上がっていても、売上原価がそれ以上に高くなっている場合は、少し注意が必要です。
売上高が、20,000千円から30,000千円、つまり1.5倍になったとします。
それに伴って、売上原価が10,000千円から20,000千円となったとします。

すると、売上総利益は、10,000千円から変わっていません。
これでは成長したと言えないように思えます。
 
しかし、この状態で単純に成長性がない、とは言えません。
なぜなら、とりあえず売上高は上昇しており、粗利(売上総利益)は現状維持なので、扱い量の増加により、ひょっとすると販管費の圧縮ができているかもしれないからです。

 

減収になっていなければ成長している・・・

次に見るのは、粗利(売上総利益)から販管費を差し引いた営業利益です。
私が成長性を考えるときに見るのは、売上高と営業利益の関係です。

売上高が20,000千円から30,000千円になり、営業利益が1,000千円から1,500千円になったのであれば、どちらも50パーセントのUPですから、十分に成長性が認められる、ということになります。
 
ただ、たとえ営業利益に変化がなくても売上高が伸びていれば、応分に費用負担が増加してしまった結果だから営業利益には目をつぶって、成長性は認めてよいと思います。

 

成長性分析と収益性分析

成長性分析の後には、収益性分析を行います。
この成長性と収益性は、気を付けておかないと、分析上ごっちゃになってしまうケースがあります。


上記の例をみると、売上高は20パーセントの成長です。
そして、営業利益も1,000千円から1,100千円へと10パーセント成長しています。
つまりこの段階が成長性を認めるということです。
 
しかし、収益性分析の数値は、マイナス0.3パーセントとなっていますから、逆に悪くなっていると分析されるのです。

 

財務診断は目に見えない資産を可視化する作業

中小企業診断士の私たちが財務診断書を作成するときに、最初に行うのは、『財務分析』、つまりその会社を財務諸表の数字だけで判断することです。
その会社の従業員さんのやる気やら、社長の熱い思いなんか、まったく眼中にありません。

しかし、一旦最初の『財務分析』が終わったら、次にやるのは、先ほどまで眼中になかったはずの社長の熱い思いや従業員さんのやる気のピックアップです。
ここをしっかり見ておかないと、本当の意味での財務診断書を書くことはできません。
 
数字だけを追う『財務分析』というのは、財務諸表の内容をベースに考えるので、対象となる会社の目に見えない資産(営業力とか、開発力など)を考慮して成長性を語るわけではありません。
しかし、本当の意味でその会社の将来を決めるのは、この目に見えない資産がどこまで貯めこまれているかです。

 
私が財務診断をする会社さんというのは、そのほとんどが財務内容の悪い会社さんです。
しかし、その客観的な数字の裏側に隠れているその会社さんの成長戦略をしっかりと可視化することが、私たちの本当の仕事だと思っています。
 
次回は収益性分析です。
 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】

 

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