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財務診断は何をする?①(安全性分析)ー産業廃棄物処理業

2018年8月20日06時17分
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産業廃棄物処理業に必要な財務診断書とは?

産業廃棄物処理業(収集運搬、中間処理等)には更新の制度があります。
一部の業者を除いては、5年に1度、更新申請によって行政のチェックを受けることになります。
その際、前回の更新(または許可)の後、業績が不振だった(ように見える)事業者さんに対しては、専門家の作成する財務診断書の添付が求められています。

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財務診断書はどんな構成になっている?

財務診断書は公認会計士か、中小企業診断士が作成できる書類ですが、その構成はそれぞれの専門家によって大きく違うようです。
これから私の場合をお教えいたしますが、これが正解!というものはないようです。

株式会社付加価値ファクトリーの財務診断書
1.事業者の概要
事業者さんの事業概要を簡単に説明します。
2.財務分析
財務諸表を確認して、当該事業者の財務状態を客観的に分析します。
・安全性分析
・収益性分析
・成長性分析
3.債務超過に至った原因の究明
財務診断書の提出を要求される事業者さんというのは、ほぼ100%債務超過に陥っている事業者さんです。
債務超過に至る原因は様々ですが、その原因をある程度客観的に究明することで、今後5年間の利益計画にも役立ちます。
4.財務状況の改善策
前項でわかった財務状況の問題点を、今後どう改善していくかを検討します。
財務上の問題を解決するには、『収入を増やす』、『支出を減らす』、『その両方を同時に行う』、しかありません。
具体的には、事業者の営む各事業における収益、支出の見通しや、事業を取り巻く外部要因を分析して、どうすれば債務超過を解消できるか、その方法と可能性について言及します。
5.結論
上記の分析を経て、財務の専門家としての意見を述べます。
『この事業者の財務内容は改善できる』と考えるから財務診断書の作成を引き受けたわけですから、『計画を真摯に実行していけば、債務超過は早々に改善される』という結論になるはずです。

 

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産業廃棄物処理に必要な経営診断書は何を証明してくれる?

 

安全性分析とは?

財務諸表の中の貸借対照表の数字で判断する指標です。
事業者がいくら儲ける力があるか、ということよりも、どれだけの資力を持っているかが焦点になります。
安全性分析では、1年単位での資金状態や、固定資産の調達状態が適正かどうかについて分析します。

★流動比率
流動比率(%)= 流動資産 ÷ 流動負債 × 100
 
100%を超えていることが必要です。
流動資産はすぐに使えるお金。
流動負債は1年以内に解消する必要がある債務。
要するにこの流動比率が100%以上でないということは、これから1年の間に支払うべきお金が今現在ポケットの中に入っていない、という状態です。
つまり非常に不安定な経営状態と言えます。

 

★固定比率・固定長期適合率
固定比率(%)= 固定資産 ÷ 自己資本 × 100
固定長期適合率(%)= 固定資産 ÷(自己資本+固定負債)× 100
 
産業廃棄物処理業のように設備に多くのお金がかかる事業では、そうした設備をどこから得た資金で手に入れたかが問題になります。
1億円の設備をすべて金融機関からの借入金でまかなっているのか、それとも会社が留保してきた資本から出しているのかによって、事業者さんの長期的な経営安定性が大きく変わってきます。
どちらも数値が低いほどよく、固定資産をすべて自己資本だけでまかなっていることを示す『固定比率100%以下』の事業者は中小企業ではかなり優秀な会社と言えます。

 
安全性分析では、これ以外にも以下のような指標を参考にします。

★自己資本比率
自己資本比率(%)= 自己資本(純資産)÷ 総資本 × 100
※ある程度高い方が望ましい。
 
★負債比率
負債比率(%)= 負債 ÷ 総資本 × 100
※低ければいいというものではありませんが、低い方が経営的には安定しています。
 
★インタレストカバレッジレシオ
インタレストカバレッジレシオ=(営業利益 + 受取利息 + 受取配当金)÷ 支払利息
※事業者に入ってくるお金が支払い義務のある利息の何倍かを示す指標です。

 

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貸借対照表の作り方

 

最後に

安定性分析は、主に事業者の経営の安定性を財務に特化して判断します。
事業者の安定性を考える上で無視できない、営業力や業歴などは別のカテゴリーで分析します。
次回は『収益性分析』についてお話しします。

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】

 

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