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『のれん』はこうやって考える

2018年9月18日06時55分
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会計の世界で言う『のれん』とは?

『のれん』と言われて真っ先に頭に浮かぶのは、何と言っても店先にある布のことです。
『のれんをくぐる』『のれんに腕押し』など『のれん』を使った表現も多くみられます。
 
しかし、財務会計の世界でいうところの『のれん』は、少し意味が違います。
この場合の『のれん』は、その会社の見えない力、財務諸表で表現できない価値といえます。
 

会社の値段はB/Sでわかる

企業を合併したり、買収することをM&Aと言いますが、このM&Aの際に話題になるのが『のれん』です。
一般にモノを売買する場合、その価値に応じてお金(対価と言います)を支払いますが、この考え方はそのモノが『会社』であっても変わりません。

会社を購入するときに、その価値を図る基準となるのは『貸借対照表』の数値です。
極めて簡単に言うと、貸借対照表上の資産の部から負債の部を差し引いた金額が、その会社の財務諸表上の価値となります。
※つまりは純資産のことですね。

 

会社の価値は見えないところに隠れている

ここに、2つの会社が同時に売りに出ており、さらに信じられないことには、両社のB/S(貸借対照表)は以下のとおり、全く同じだったとします。

A社、B社の貸借対照表


 
ココで質問です。
あなたはどちらの会社を購入するでしょうか?
というよりも、どこを基準にこの会社を判断すべきなのでしょうか?

A社とB社の過去5期を比べてみると、A社の方が若干収益性が高く、事実5期前のB/Sを比較すると当時はB社の方が財務状況が良かったようです。
A社はこの5年でB社に追い付いた、つまりこれから先の5年で得られる利益はA社の方が多い、と予測できます。
 
では、なぜ同じ業態の同じ規模の会社でこのような差が生まれたのでしょうか?
それは、人材育成に対する考え方の違いでした。
 
B社は5年前、資金的に余裕のある状態で人材の若返り策を開始したのです。
当然のことながら人件費を中心に固定費は上昇し、売上は健闘し続けるものの営業利益はこの5年間微増にとどまりました。

 

現在のA社か、将来のB社か

A社とB社には、どちらにも相手に勝る部分があります。
問題はその違いをどう評価するか、です。

A社の強みは現状の収益性です。おそらく今後5年間の収益力はA社の方が上でしょう。
B社の強みは人材の育成、つまり未来への投資が着実に進んでいることです。
いずれA社も支払わなければならない、『人材の育成に係る費用』を、B社はすでにおおむね支払い終えた形です。
するとB社の過去5年間の収益がA社に劣っていても、そこで増加した固定費は『将来に向けて必要な経費の先払い』と捉えることができます。

 

会社の強みを表現するのが『のれん』

現在、同じ数値を示すA社とB社の貸借対照表。
しかし、両社の強みには明確な違いがありました。
この強みのことを、財務の用語で『のれん』と言います。

のれんはプラスばかりではありません。
『負ののれん』というのもの存在します。
・今は確定してないけれどもいずれ確定する可能性がある債務がある場合
⇒損害賠償訴訟の係争中
・数年先に多額の費用計上が見込まれている場合
⇒早期退職者の募集による退職金の割り増し

 

最後に

買収されるまでははっきりしなかった『のれん』ですが、買収された後は買収した側の会社のB/Sに数値として現れます。
資産計上された『のれん』は20年を限度に償却されることになります。
 
海外ではこの『のれん』を償却する会計基準がないため、企業価値が不明瞭になるなど大きな問題になっています。

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