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まずは数式の理解から始める
前回、経審というのは、建設会社の力を数値化するものと書きました。
そして、P=・・・・という何だか訳の分からない数式をごらんいただきました。
P=0.25×X1+0.15×X2+0.2×Y+0.25×Z+0.15×W
今回は、この数式の意味を考えてみます。
今回は、この数式の意味を考えてみます。
Pは総合評定値
P値と言いますが、これが総合的な点数のことです。
あなたの会社が経審を受けた場合、最終的にもらう評価がP値ということです。
X1とX2の意味は?
Xには1と2がありますが、いずれも経営規模を表しています。
要するに、会社の大きさのことです。
X1とX2で全体の40パーセントを占めます。
P=0.25×X1+0.15×X2+0.2×Y+0.25×Z+0.15×W
0.25+0.15ですから0.4。
つまり40%ですね。
公共工事を直接受注、つまり元請けになるには、どうしても大手が有利ということになっています。
大きな公共工事となると、億単位の工事金額になるでしょうから、できれば大きくて、資本力もある会社に任せたくなるのでしょう。
P=0.25×X1+0.15×X2+0.2×Y+0.25×Z+0.15×W
0.25+0.15ですから0.4。
つまり40%ですね。
公共工事を直接受注、つまり元請けになるには、どうしても大手が有利ということになっています。
大きな公共工事となると、億単位の工事金額になるでしょうから、できれば大きくて、資本力もある会社に任せたくなるのでしょう。
X1は完成工事高で決まる
大きな工事をたくさんやった会社さんが強くなるようになっています。
この数値だけで全体の25パーセントを占めます。
つまり、P値の四分の一は完成工事をやった量で決まるということです。
う~ん、大手が有利ですね。
う~ん、大手が有利ですね。
X2は自己資本と利益で決まる
自己資本というのは、資本金とこれまでの利益の合計と考えていただいて結構です。
自己資本額
貸借対照表の右側の下に記載されています。
2期の平均を取ります。
利益額
この場合の利益額は、損益計算書の経常利益でもなければ、税引後当期純利益でもありません。
営業利益+減価償却実施額で計算します。
かなり正確にその会社の『収益力』がわかる計算方法です。
こちらも2期の平均を取ります。
貸借対照表の右側の下に記載されています。
2期の平均を取ります。
利益額
この場合の利益額は、損益計算書の経常利益でもなければ、税引後当期純利益でもありません。
営業利益+減価償却実施額で計算します。
かなり正確にその会社の『収益力』がわかる計算方法です。
こちらも2期の平均を取ります。
次回はYを調べてみましょう
今回はP値の中でも、約4割を占めるX1とX2、つまり経営規模についてみてきました。
X1は、完成工事をどれだけやったか、にかかっています。
数値を上げるために努力することはできそうですが、すぐに何とかなる感じではありません。
X2は、資本金の額や、これまで積み上げてきた利益の額で決定します。
こちらも、すぐに何とかすることは出来そうにありませんね。
数値を上げるために努力することはできそうですが、すぐに何とかなる感じではありません。
X2は、資本金の額や、これまで積み上げてきた利益の額で決定します。
こちらも、すぐに何とかすることは出来そうにありませんね。
今回でXの項目が終わりました。
次回は、他社に有料で計算を依頼する必要のある数値Yについて調べてみましょう。