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CBT方式って?
今までの試験は、決められた会場に決められた時間に集まり、紙の試験問題用紙に書かれた問題を、これまた紙の解答用紙で答える、という形式です。
試験会場には監督官がいて、不正がないかどうか、常に見張っています。
※CBT(Computer-based Testing、コンピュータを利用した試験)
① 試験会場は、全国で登録された数百か所の中から、自分で選ぶことができます。
② 受験日も複数に分かれているので、好きな日を選ぶことができます。
② 問題も、解答も、会場に備付のPCを利用してオンラインで行います。
試験日が複数?おかしくない?
試験日が複数ということは、後で受験する人の方が得だと言えませんか?
たとえば、3月1日に受験した人が、今回の出題傾向を3日に受験する人に伝えておけば、3日に受験する人の方が圧倒的に有利です。
そして、複数の問題を用意する方法については、大まかに分けて2種類あります。
▶フォーム方式
試験問題の1セットを5セット、10セットと複数用意する方式です。
イメージ的には、過去問を5年分、10年分用意するやり方です。
▶LOFT方式
フォーム方式の場合は、試験問題1セットを複数用意する方法ですが、LOFT方式の場合は問題ひとつひとつを問題バンクに保管しておいて、受験生が試験を開始すると同時に、問題バンクから必要な問題を抽出してくる方式です。
CBT方式の具体的な手続きについて
すべてネットで申し込みをすることになります。
Click!⇒運行管理試験センター CBT試験(新規受験)の概要
※このページでサンプルテストを受けることもできます。
令和2年11月20日~12月21日
▶試験日
令和3年2月27日~3月14日
※基礎講習が申請期間後に受講する場合は、CBT方式が受験できない場合があります。
カンニングは? 問題の個人差は?
CBT方式の一番のメリットは、ある程度自分の自由で受験日や受験場所を決められることです。
確かに便利な受験方法なのですが、不正対策や問題の難易度について不公平はないのでしょうか?
隣の受験生とはかなり近い距離で受験することになります。
間に仕切りはありますが、カンニングなどの問題はどうなのでしょう?
結論から言うと、カンニングは問題になりません。
なぜなら、隣の方とは取り組む問題の内容が全く違うからです。
問題のセットが複数あるので、このようなことが可能になるわけです。
▶問題難易度の個人差
こちらについても問題がないそうです。
コンピューターが最適な選定ロジックを使って、個人差がでないように問題バンクの中から問題を抽出するためです。
今後スタンダードな試験方式になる
CBT方式は、今後確実にスタンダードになります。
試験日を分散できることもあり、新型コロナの対策としても有効なので、各種試験で採用されるようになるでしょう。
試験難易度の年度による差も少なくなるので、受験生の実力を正確に測れるようになるというメリットもあります。