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【貸切バス】年間契約の自動計算シートを作成しました

2020年07月29日05時25分

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

貸切バスの年間契約

貸切バスには、年間契約という料金体系があります。
会社の従業員さんの送迎や、学校のスクールバスなどがこれにあたります。

この料金体系をごくごく簡単に説明します。
 
❶年間契約を結ぶことで、安定した収入が得られます。
❷バス会社にメリットがあるなら、発注する方にもメリットがあった方がいいね。
⇒そうでなければ、そもそも制度が成り立たない。
❸じゃあ、運賃をいじるわけにいかないから、同じ運賃で運行できる回数を増やすのはどう?
❹それでは、同じ運賃でも年間契約なら、1.4倍の運行を認めよう。
 
こんな感じです。

 

問題は実働率?

年間契約は、以下のような式で年間運賃を計算します。
一日あたり運賃×365日×実働率
 
この運賃で運行できる日数は、365日×実働率×1.4です。

実働率という謎の数字が気になるところです。
 
実は実働率というのは、それぞれの会社さんによって違います。(当たり前)
例えば、3台のバスで経営しているとすると、1年間で365日×3台=1095回の運行可能性があります。
※1日1回の運行を前提にします。
 
1095回の運行可能性があった中で、実際に運行したした回数を数えます。
それが例えば、487回だったとすると487÷1095=0.4447…
つまり実働率は、約44.47%となるわけです。

 

年間契約における実働率は、この会社の実働率と、各地方運輸局(運賃ブロック)平均の実働率の間を指定することになっています。
Click!⇒各運賃ブロックの平均実働率
 
ですから、上記の会社さん(関東)の場合でしたら、この会社の実働率44.47%と関東ブロックの67.58%の間で自由に設定することになります。
※ただ、この実働率次第で、運行できる回数が決まりますから、適当に決めていいものではありません。

 

スクールバスは計算がややこしい・・・

スクールバスの場合は、さらに話がややこしくなります。
というのも、スクールバスの場合、実働率の相手方である基準の日数が365日ではなく、170日以上で自由に決められるからです。

企業送迎の場合は、280日動かしたい場合は、以下の式で実働率を決めることができます。
実働率=280日÷365日÷1.4
この場合の実働率は、54.80% です。
変数が一つなので、すんなりと計算できます。
 
しかしスクールバスの場合は、上記の式の365日の部分も自由に決められるので、ちょっと厄介です。
実働率=280日÷年間運行日数÷1.4
変数が二つでてくるので、この式だけではどちらも決められません。
この場合は、実働率ないしは、年間運行日数を自分で決めるしかありません。

 

簡単入力フォームを作成しました(サポート先限定配布)

サポート先のお客様から、年間契約の稼働率や運行日数に関するお問い合わせや、契約書の確認などが多く寄せられるため、簡単に年間契約書の計算根拠が作成できるExcelフォームを作成しました。


❶バスの種別 ❷時間制運賃 ❸距離制運賃
❹年間走行希望日数 ❺走行時間(点検点呼2時間含む) ❻走行距離

 
これだけの情報を入れていただければ、自動的に最適な実働率をはじき出してして、年間契約運賃を計算してくれます。
年間契約書に記載する必要のある事項も、別にまとめる工夫もしておきました。
 
一般の送迎とスクールバスの両方に対応できる仕様になっています。

 
サポート先のお客様には、メールで一斉送信いたしました。
どうぞご活用ください。
 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】

 

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