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【旅客】【貨物】乗務員教育はガイドラインどおりでなければならない?

2021年08月07日11時52分

この記事を読むのに必要な時間は約 4 分です。

項目に該当しない?

当社のサポート先の運行管理者から、困惑したような相談の電話がかかってきました。
7月に適正化センターの巡回指導を受けた際の指導内容に困っているようです。

適正化センターの指導内容
2021年2月に当社がご提供した教材の内容が、国土交通省の指導実施マニュアルに沿っていない、とのこと。
 
指導の理由
当月に行った教育は『旅客が乗降するときの安全を確保するために留意すべき事項』です。
 
この項目で勉強しなければならないのは、旅客がバスに乗り降りする際に乗務員が旅客の安全のために何ができるか、何をしなければならないのか、です。

 

コロナの状況で旅客をどのようにケアするかをテーマにした

バスへの乗り降りについて、乗務員が特に気を配る必要があるのは、高齢者や障がい者、子供です。
このような方々のことを『移動制約者』などとも呼んだりしますが、彼らの安全を確保するためには、時として体に直接触れる必要性があります。
 
2月の教育では、コロナの状況でどのように考えれば、上記のような移動制約者のケアを安全に行えるかを勉強しました。

具体的には、
①まずコロナの感染について勉強しました。
なぜなら、敵を知らなければ対策の取りようがないからです。
 
②その上で、それぞれの移動制約者に対する接し方を勉強しました。
高齢者を支えるときに相手のどこに触れればお互いに安全なのか、妊婦さんにはどんなケアが必要なのか、を学びました。

 

Click!⇒2021年2月のテキストの一部

 

この内容は国土交通省の指導実施マニュアルにないからダメ?

『コロナに関することはこの項目に入らないから、別の機会にやりなさい。』
当社のお客様はこのような指摘を受けたようです。

乗務員は勝手に独りで事故を起こします
多くの命を預かる乗務員には、独りのときでも、正確に安全を確保できる考え方と、知識の習得が必要です。
 
私は、乗務員にとって、安全に運行するための考え方と知識の習得は、運転技術の習得よりも大切なものだと思っています。
 
とは言え、大人になってからする勉強というのは、多少の苦痛が伴うものです。
当社では、できるだけその苦痛が少なくなるように、教材に以下のような工夫をしています。
 
①できるだけ最新の社会事情をテーマに入れる。
②できるだけ実際のシチュエーションを例にする。
③大切なことは、視点や切り口を変えて、繰り返し触れられるようにする。

 

関東運輸局に質問しました

この問題の経緯をすぐに関東運輸局に説明し、その見解を求めました。

担当官の見解
【結論】
・この教材の内容で問題なく、項目から外れていると思えない。
・国土交通省の指導実施マニュアルは、『こんな感じで教育すればいいですよ』という形の、あくまでも事例を示したものなので、このマニュアルに沿わなければいけないわけではない
・逆にこのマニュアルからヒントを得て、その時々の話題(今で言えばコロナ)に応じた教育をすることは、むしろ望ましいと思う。

 
結果として、当社の方針と合致するということで、安心しました。

 

勉強がイヤになるような指導はやめて欲しい

乗務員の教育は手間もかかり、管理者にとっても頭の痛いイベントです。
しかし、国家の発展には、その未来を担う『子供の教育』が一番効果的であるように、事故の防止にとっては現場で働く『乗務員さんたちへの教育』が最も効率的です。

乗務員教育といえば、やってもいないのに、適当にテキスト(みたいなもの)をプリントアウトして、記録簿にハンコをパカパカ押すだけというスタイルがいまだにまかり通っています。
 
今回のような旧弊と呼んでいいような指導は、教育の本質を理解しない、形式主義を増長させるもので、全く同調することができません。
今後もこのような硬直化した指導が行われる可能性がありますが、当社にご連絡いただければそのたびに所轄官庁と協議し、記録に残すようにいたしますので、かならずご相談ください。

 
今後も製作者のプライドを持って、乗務員さんたちが少しでも興味を持てるような素材の提供に努めます。
 

【中小企業診断士/行政書士 高原伸彰】

 

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