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乗務員の教育は安全運行のために大変重要な意味を持っています。
ところが、運送事業における投資の中で最も軽んじられている投資が、実は教育です。
今回は、そんな教育についてお話ししたいと思います。
※この回で書く経営者とは、イコール運送事業を営む会社の経営者のことです。
人を育てること
自分の子供を小学校に入学させない親はいません。
『子供は中学を卒業すれば十分!』と考える人も少なくなってきました。
どうせ手術をしてもらうなら、三流医大の医者よりも一流大学医学部卒の医者に執刀してもらいたい、と多くの経営者は考えています。
いずれの例も、人を育てるには教育が必要であること、そして教育には質の違いあることを多くの人が理解していることを示しています。
しかし・・・
自分の会社の乗務員に対する教育に対しては、途端に無知になってしまう経営者がいます。
乗務員は会社の命運を握っています。
もっと言えば経営者の命を握っています。
彼らが違法薬物を摂取、ないしはアルコールを摂取して事業用自動車を運転し、死亡事故を起こすリスクは、経営者が今日死亡するリスクよりも遥かに高いものです。
「だって、お金をかけても事故が防げるとは限らないよ。」
年に2回しか降らない雪に備えて、スタッドレスタイヤにはお金をかけるのに?
たぶん一生使うことのない、ホールインワン保険には入るのに?
自分の運転すら信用できないのに(だから任意保険をかけている)、なぜ赤の他人である乗務員をそんなに無邪気に信じることできるのでしょうか?
乗務員の暴走は会社にとって、そして経営者の人生にとって大きな危険因子(リスク)の一つです。
その乗務員の教育に無頓着とは、私には到底理解できません。
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貸切バス、トラックの教育ビデオのサンプルを試聴できます。
今までの教育(のふり)では×
①国土交通省が推奨する教育メニューをテキトーに書く。
②乗務員の名前を入れる。
③シャチハタを押す。
よく行われている教育という名の記録です。
現在、行われている監査では、この記録は基本的に認められません。
「なんでだよ!実際にやってるんだよ!!」
嘘をついている、と断じることはできません。
では、その教育で使用した教材を出してきてください。
教材はない?
じゃあ、実際にどんな教育をやったのか、ここで見せてください。
教育係が今週は休み?
じゃあ・・・
こんな不毛な問答は長く続きません。
監査結果には、「運転者に対する指導監督義務違反」と書かれることになります。
インチキは所詮インチキです。
やっていない教育をやったように見せかけてもムダですし、第一意味がありません。
どうせやるなら効果がでるように
当社が提供する教育プログラムをご利用ください。
※ネットでも配信していますので、客待ち時間にスマホで見ることもできます。
※内容は毎回新鮮なものをご提供します。
②テストをおおくりします。
※ビデオの内容に準じた簡単なテストで乗務員さんの理解度を測ることができます。
③健康情報も月一回お送りします。
※健康に関する教育はとても大事です。セルフチェックの習慣をつけてもらいましょう。
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貸切バス、トラックの5月の教育DVD、健康情報CD-Rは連休後の発送です。
平成30年度の教育プログラムを配信します
会員サポートページ→資料のダウンロード→教育プログラムで、平成30年の教育プログラムがダウンロードできます。
印刷して乗務員さんの休憩室などに貼っておいてください。
できるだけ、乗務員の皆さんが興味を持たれるような内容にしました。
繰り返しになりますが、教育は一番大事な投資です。
「教育は利益を生まない」なんて考えず、「人を育てること」に投資をしてください。
それが、安全運行につながり、会社の発展に寄与します。