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「オタクの監査予定の情報が入った。危ないよ!オタク!」
私が主に仕事をさせていただいている、東京、埼玉のお客様からのご相談ですが、こんな詐欺まがいの電話がかかっているようです。
「えっ?本当ですか?私はどうすればいいんですか?」
「監査対策に〇〇万円支払ってくれれば、監査で違反にならないようにアドバイスするよ。」
このような電話をかけているのは、残念ながら私と同じ行政書士です。
手法としては、とにかく事業者の不安を煽って、少しでもお金にしようという、極めて古典的な詐欺です。
①監査の情報は洩れません
情報ですから、絶対にもれない、とは言えませんが、行政書士がひょいひょい手に入れられるような種類のものではありません。
運輸局や支局が行う監査には3種類あります。
1.特別監査
2.一般監査
3.街頭監査
1の特別監査は最近大きな事故を起こしたような、要注意(失礼ですね。ごめんなさい。)事業者に対して行われるものです。
2の一般監査は監査端緒と呼ばれる、何がしかの疑いがもたれるような事業者に対して先行して行われる監査です。
よくある例では、運輸局以外のお役所(労働関係の機関、道路管理者など)からのチクりがあった場合です。
労働者が10人もいるのに、一人も労災に加入していない・・・など
3の街頭監査は行政書士の私より事業者の皆さんの方がよくご存じですね。
駅や空港などでいきなりトントンされる、あれです。
②監査は突然やってきます
基本的に、特別監査はもちろん、一般監査もいきなりやってきます。
予告はしてくれません。
結局のところ、日ごろからちゃんとやっておくことが必要なのです。
加計学園の問題で役所の情報管理が問題になっているときです。
100歩譲って普段は漏れている情報であったとしても、今だけは漏れないと思いますよ。
皆さんが思っていらっしゃる以上に、お役所の皆さんはピリピリしています。
来月8月から、関東貸切バス適正化センターによる巡回指導も始まります。
巡回指導で大きな違反が見つかれば、即通報となります。
いつ来るかわからない監査に怯えるよりも、今目の前にある問題をしっかり改善しましょう。
利益と法令順守の間で板挟みになっている経営者の皆様。
当事務所の代表者、高原伸彰は運輸安全マネジメント、貸切バス安全評価認定のエキスパート・コンサルタントです。
中小企業診断士としての知識と、行政書士としての知識をしっかりとミックスして、皆さまの業務をしっかりサポートいたします。
巡回や監査は対策するものではありません。
経営と法令順守を高い次元でバランスして、最終的にお客さまに安全で楽しい旅をご提供するのが皆さまのお仕事であり、私のサポートできる業務です。
心ない一部の士業の幼稚な脅かしには決して乗らないでください。