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中小企業診断士・行政書士の高原伸彰です。
朝晩が随分肌寒くなってきました。
風邪などひかない様に気をつけましょうね。
平成29年10月の一般貸切事業の新規許可、更新許可法令試験
一般貸切バスの新規許可、更新許可法令試験過去問が公表されています。
平成29年10月法令試験
試験直後に受験生の社長さんから感想をいただいておりましたが、確かに傾向がかなり変わりました。
4月から9月までの過去問を中心に学習してきた皆さんにとって、これはかなり対応が難しい出題でした。
実際に解いてみた
結論から言うと、時間内で9割はかなり難しいと思います。
今回も×の問題は明快に×だったので簡単でした。
しかし、〇が本当に〇なのかどうか・・・これが大変です。
対策はひとつしかない
一般貸切旅客自動車運送事業の経営に必要な法令には道路運送法、道路運送車両法、旅客自動車運送事業運輸規則、標準運送約款などがあります。
これらの法令のどこになにが書いてあるかがすぐに引けるようになることです。
結局のところ、これらの法令をすべて覚えることはできませんから、どこになにが書いてあるかを覚えるしか方法がありません。
特に、〇の問題は、「本当に〇かどうか」は条文を確認しなくては自信をもって解答することはできませんね。
試験の意図は明確になってきた
しかし、今回の試験でこの試験の意図が明確になってきました。
そして私はこの試験のやり方に賛成です。
いろいろな会社さんをサポートさせていただいていて、一番に感じるのは一般貸切旅客自動車運送事業の経営者の皆さんの法令遵守に対する意識の低さです。
重箱の隅をつつくようなルールを守ることが重要と思っているわけではありません。
しかし、貸切バス事業の経営者や管理者は安全の確保のために、最低限の法令は理解しておくべき、だと考えているのです。
いろいろ問題があるとは言え、上に挙げた法令等は旅客運送の安全のために制定されたものです。
そのすべてを覚えるのはムリでも、どこになにが書いてあるか・・・
経営者である以上、頭の中にそのマッピングくらいはできていて欲しい、というのが国土交通省の考え方だと理解しています。
私も含め意識の改革が必要
今回の事業の新規、更新法令試験を受けて、私も反省しました。
いろいろ忙しくて時間が足りませんが、至急、運送事業法令の脳内マッピングを開始しようと思います。
これはいいチャンスです。