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【貸切バス】年間契約はお得なの?

2017年12月10日08時26分


旅客・貨物・物流・産廃専門の行政書士オフィスココカラザウルス
旅客・貨物・産廃エキスパートアドバイザー 株式会社付加価値ファクトリー
中小企業診断士・行政書士の高原伸彰です。

昨日の関東は冷たい雨の12月でした。
今年は寒くなるのが早いですね。

貸切バスの年間契約って何?

「平成26年3月31日付け国自旅第628号による貸切バス事業者と旅行事業者等の間で締結する年間契約」といいます。

正式名称は長いですが、一般的には「年間契約」や「年間専属契約」などと呼ばれています。
この契約は年間を通じて需要のあるお客さまと、運送事業者の契約を年間契約にすることによって、一定の割引きを可能にするものです。

運賃の計算方法は?

具体的なケースを挙げて計算してみましょう。
まず、基本的な情報です。

①お客様は郊外のゴルフ場運営会社。
②使用する車両は大型バス、中型バス、小型バスがそれぞれ1台ずつ。
③運行スケジュールは、各車両ともに朝3往復と夕方の2往復。
それぞれ別の駅とゴルフ場を往復します。
回送はどの車両も10㎞の30分です。

なるほど。
バス3台で、朝3回夕2回の合計5回ずつ、それぞれ別の駅にお客さまを送迎するのですね。
では、次に具体的な数字を想定しましょう。

①大型バスの片道距離は20㎞。走行時間は30分。
②中型バスの片道距離は8㎞。走行時間は30分
③小型バスの片道距離は10㎞。走行時間は30分

さあ、具体的な数字が出てきました。
このゴルフ場は月に2回、競技のために一般入場禁止のお休みがあります。
つまり今回の送迎業務は年間341日稼働です。(365日-2日×12)
では、この条件で貸切バスの年間契約を結ぶと、どの程度の料金になるのでしょうか?

①大型バス
1日 実車距離200㎞ 実車時間5時間 回送距離20㎞ 回送時間1時間 点検・点呼時間2時間
運賃(実車) (200㎞×120)+(7時間×5,310)=61,170
運賃(回送) (20㎞×120)+(1時間×5,310)=7,710
合計 68,880円

②同じように中型バス
合計 45,920円

③同じように小型バス
合計 40,400円

どれも下限運賃で計算しています。

送迎業務で使用している3台の運賃合計は、1日あたり155,200円になります。
この業務は年間341日稼働ですから、年間の運賃を単純に計算すると・・・

年間運賃 155,200円×341日=52,923,200円!となります。

ちょっと高いですね。そこで・・・

年間契約の特例の話になります。
まず、年間契約の特例の運賃部分を計算します。

①運賃部分

年間契約運賃=1日の運賃×365日×実働率

1日の運賃 155,200円
稼働率は関東運輸局管内の数値で67.58%
つまり今回の場合は、155,200円×365日×0.6758(246日)=38,282,718円
運賃は下がりました。
運行日数が下がったのですから当たり前です。
このままでは、365日のうち246日しか動けません。

②動かしていい日数

平均的稼働日数×1.4以内で、かつ338日まで。

平均的稼働日数とは先ほどの計算式の365日×実働率の部分です。
つまり今回は246日。
その1.4倍までで、かつ338日までが上の運賃で動かせる日数の限界です。
246日×1.4=344日・・・338日を超えているので338日が限界です。

なんか、むずかしいですね。
でも簡単に言うと・・・

246日分の運賃で、338日まで仕事をしていい

ということです。

今回のケースでは、実際に稼働させなければならない日数は341日でしたね。
そして、年間契約で動かせるのは338日でした。
つまり、341日-338日=3日分は通常の運賃を請求する必要があります。

そうなると、いったい年間契約はどの程度お得なのでしょうか?

年間契約を使用しない運賃は・・・

155,200円×341日=52,923,200円

年間契約を使用すると

155,200円×365日×0.6758(246日)=38,282,718円
これに不足の3日分をプラスするので、
38,282,718円+(155,200円×3日)=38,748,318円


不足分をプラスしてもかなりのお値打ち感ですね。

38,748,318円÷52,923,200円×100=73%ですから、約3割の値引きになります。

実際の業務では、この制度だけではむずかしいので、一部は特定旅客を利用するなどの工夫が必要かもしれません。
しかし、この制度を利用すると特定のように車両を専属使用する必要がないので、業務と業務の間に別の仕事を入れることもできます。
さらに車両を特定する必要はありませんので、今回のケースで言えば大型、中型、小型がそれぞれ1台ずつ稼働していれば、車両を特定する必要はありません。
※但し、「大型が別の仕事で忙しいので小型2台を回す」というような応用は絶対にNGです。

スクールバス以外の業務では少しむずかしい運用を余儀なくされますが、メリットは多いはずです。
ご活用を検討されてはいかがでしょう。

↓年間契約についてもっと詳しく知りたい方はこちらから
『わかりにくい年間契約を再度解説します』

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